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キャリアインタビュー(AD)

エンジニアとしてFinTechに携わる社会意義・醍醐味とは?――決済業界のエキスパートに聞く

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業界におけるGMOペイメントゲートウェイの強み

 さまざまな決済サービスプラットフォームが登場する中で、GMOペイメントゲートウェイの強みについて尋ねると、「たくさんの加盟店様とつながっていることです。銀行やクレジットカード会社とつながるだけではなく、そのような会社を巻き込んで新しいサービスや仕組みを作っていく。関係者を巻き込んで規模の大きなスキームを推進できることが当社の最大の強みだと思います」と駒井氏は言う。

 例えば、横浜銀行が展開しているスマホ決済サービス「はまPay」はその一例だ。「はまPay」はGMOペイメントゲートウェイがスマホ決済サービスの提供で培った知見・ノウハウ・技術力などを活かし、横浜銀行と共同で開発したものだ。また最近、新しいサービスとして立ち上げたのが、「こんど払い byGMO」である。

 「こんど払い」は「今買って、こんど払おう」をコンセプトとした、GMOペイメントゲートウェイが提供する物販以外のコンテンツやサービス向けの後払い決済サービスだ。事前準備なし、手持ち現金不要、クレジットカードがなくともほしいと思ったらすぐに買い物が完了できコンビニでスマホを見せるだけで決済できるメリットが購入者に提供されるもの。

多様なスキル・出身のエンジニアが活躍

 さまざまな決済サービスを提供しているGMOペイメントゲートウェイでは、どんなエンジニアが活躍しているのか。

 「システムの基幹部分は内製しています。そのアプリケーションの開発、実装を行っているのはJavaのエンジニア。また当社はオンプレミスの自社データセンターを活用しているため、インフラエンジニアも活躍しています。そのほか、口座番号やクレジットカード情報などを扱うので、SIEMと呼ばれるログの相関分析によってセキュリティの脅威を検出できるセキュリティエンジニアも在籍しています。新規サービスはクラウドネイティブで作ることも始めているので、クラウドに詳しいエンジニアも活躍しています」(駒井氏)

 このようにさまざまなスキルを持つ人材が活躍している同社では、その出身もさまざまだ。SIerで開発に携わってきた人が比較的多いが、金融系で手順を踏んで開発してきた、あるいはECサイトなどWebサービス寄りの開発を行ってきたメンバーなど、背景は多岐にわたるそうだ。

 「当社の開発風土は、Webサービスと金融サービスの中間ぐらい。小規模なWeb系の開発に携わっていた人なら、大規模な世界を体験できますし、大規模なプロジェクトで工程管理をしっかりやってきた人は、銀行やカード会社の案件などの開発プロジェクトでその知見を生かすことができると思います」(駒井氏)

 中でも今、強化したいと考えているのがフロントエンドの技術者である。サーバーサイドならLinuxやJava(Springフレームワーク)といった技術スタックを挙げることができるのだが、フロントエンドはVue.jsやAngularJSなど、それぞれのサービスごとに個別最適で決めている。今後は、JavaScriptやTypeScriptの技術者にも注力し、当社のフロント系の技術スタックはこれだと言えるようにしていきたいという。

 しかし、求められるのは技術力だけではない。「どれだけ規模が大きくなっても、安定稼働を維持することが必要です。それを最優先事項としながらも、新しい技術領域に踏み込んでいくエンジニアとしてのバランス感覚が求められます」(駒井氏)

 そのために欠かせないのが、達成志向だという。同社のサービスはセキュリティやコンプライアンスの順守は大前提として必要であり、それが開発を行うにあたっては制約となる一面を持つ。そういう制約の中で新しいことを進めていくことになる。カジュアルなWebサービスを開発しているところと比べると、いばらの道を歩いているように感じることもあるそうだ。

 「どんなに厳しい道でも、自分たちのビジネスの目的を達成するためにやりきる。そういう志向がない人は当社での活躍は難しいかもしれません」(駒井氏)

決済にまつわるストレスを世界からなくしたい

 同社が決済サービス事業を拡大する最大の目的は、「決済という行為のストレスを世の中から減らしていくこと」と駒井氏は言う。

 「最近のデリバリー系のサービスでは、決済をすることを意識しません。これは会員登録の際に決済手段まで登録しているからです。このようなことは例えば、美容院などでもすでに実現されており、Webサイトで事前予約すれば後は行って帰ってくるだけになっています。このように、決済することで感じるフラストレーションやストレスをなくせるサービスを、加盟店様の考える仕組みの裏側で提供していきたい。それが当社の役割だと考えています」(駒井氏)

 FinTechに携わる面白さは、社会の動きと連動していることが実感できることだという。例えば、今回の新型コロナウイルス感染症の影響も、決済の流量からダイレクトに感じることができたそうだ。

 「ある特定の業種では流通量が下がったり、一方で個人商店のECサイトに注目が集まったりと、世の中のニュースと私たちのサービスは結びついています。それが実感できることが、私がFinTechに携わり続けている理由かもしれません」(駒井氏)

 GMOペイメントゲートウェイでは、さまざまなエンジニアの活躍の場がある。FinTech業界で活躍してみたい、決済にまつわるストレスを解消するサービスを作りたい方は、ぜひ同社サイトにアクセスしてみてはいかがだろう。

GMOペイメントゲートウェイ株式会社

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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