「ビジョン」を「現実」にするために、価値を届けるPM
――PMの役割は企業によってさまざまですが、坂本さんは、DataSignでのご自身の役割を、どのように捉えていますか。
坂本:私は比較的「プロダクトビジョンを示す」ことが得意だと思っているので、そこを起点に、より多くの企業に使ってもらうためにはどうすればいいかを考え、実現していきたいと思っています。
例えば、今、ほとんどの企業では「Googleアナリティクス」などのアクセス解析ツールをサイト運営に利用していますよね。webtruも、それと同じレベルで、企業のWebサイト運営に必須のツールとしたい。そのために求められる姿を、市場分析や、ユーザーテストなどを通じたUI/UX改善を繰り返すことで見つけていきたいと考えています。
――「ビジョン先行」のプロダクト開発におけるチームでの意思決定や、作業の進め方について、プロダクトマネージャーとして意識していることはありますか。
坂本:今のところ人数が少ないということもあり、チームの「合意」をとることは大切にしています。
自分自身もそうなのですが、やはり自分が納得していないとモチベーションは上がりませんよね。誰かが作った仕様が降りてきて、自分はコードだけ書くというのは仕事として面白くありません。webtruの場合、プロダクトのビジョンは明確なものがあるので、それを実現するための実装方法については、チームの意見も取り入れながら、良いものを採用していこうといった方針で、今は進めています。
――今後、webtruに対して、より多くのユーザーが価値を感じられる状況を作っていくために、PMとして、どのようなことをやろうと考えていますか。
坂本:今のところ、webtruは、大手企業を対象としたカスタム付きの直接販売が中心になっています。この売り方だと、ユーザーには価値を感じてもらいやすいのですが、それだけを続けていてもグロースできません。
理想としては、あらゆるWebサイトにwebtruを入れてもらいたい。そのために、どういったUXが必要かということは探りはじめています。例えば、フリーミアムモデルで、使い始めのハードルを下げ、価値を感じてもらえれば、複数のサービスレベルで課金していくというような仕組みは可能かもしれません。そのあたりについては、ユーザーの反応を測定しながら、地道に改善していくかないだろうと思っています。
より長期的な視点で言えば、データプライバシーという「今はあまり人が目を向けていないこと」に、より多くの人が目を向けるようになったとき、どれだけ完成度が高いものを提供できるかを見据えてプロダクトを育てていくことを意識しています。
例えば、webtruの主要機能である「サイトにどんな外部サービスが使われているか」のリストは、元となるデータベースがきちんと整備されていて、初めて価値のある情報として提供できるものです。ここについては、これまで時間をかけて作り込んできており、DataSignの重要な資産となっています。こうしたノウハウを蓄積していくことで、webtruのようなツールを多くの人が求める状況になったときに、充実したプロダクトとして提供できるようにしていきたいですね。
――ありがとうございました。
