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世界の視点で見る、ソフトウェア開発の未来

変化する開発者の役割と、求められることとは? GitLabが提唱するソフトウェア開発の未来

顧客に向けた、さらなるシフトレフトを

 GitLab Ops 製品管理 シニアディレクター ケニー・ジョンストン(Kenny Johnston)氏は「セキュリティ、テスト、自動化はすでにシフトレフトしているでしょうから、これからは顧客のためのシフトレフトを行う準備をしてください」と注意喚起しています。

 「DevOpsの全体像を把握したいなら、実際にアプリケーションが顧客とどのようにやりとりしているかを理解する必要があり、開発の早い段階からこうした理解を持つ必要があります」とケニー氏は言います。

 従来、開発者が顧客とやりとりすることはほぼありませんでしたが、これからは変わっていくでしょう。GitLab CI/CD 製品管理 ディレクター ジェイソン・ヤボルスカ(Jason Yavorska)氏は、開発者にとって顧客を身近にする一つの方法は開発者がデザインの心構えを持つようになることだと言います。「互いに人間としてつながる中で、お客様のことを考え、お客様と一緒に機能を構築したいと考えるようになるでしょう」(ジェイソン氏)

 もしそれが短期間に実現するのが難しいようなら、ケニー氏は中期的な戦略を提案しています。

 「何かがうまくいかない時、何が起きているかに注目してください。もし開発者が、増え続ける顧客の需要を満足させるコードを書きたいと思うなら、シンプルな問いから始めるといいでしょう。『もしアプリケーションがうまく動作しなかった場合、顧客は何をするだろうか?』」(ケニー氏)

システムの監視を止め、観察を始めよう

 顧客に注力し、それに伴いフィードバックループが強化されることは、これまで以上に多くのデータが開発者に向かうことを意味します。「それでは開発者が持ちません」とGitLab シニアデベロッパーエバンジェリスト ブレンダン・オリリー(Brendan O'Leary)氏は指摘します。

 絶え間なく表示されるアラートでは開発者に多くのことは伝わりません。そこで、チームはモニタリング(監視)からオブザーバビリティ(観察性)へと目を向けるようになりました。ブレンダン氏は「複雑なシステムを監視するのではなく、どのように動いているのかを観察できるようにしたいですよね」と言います。

 開発者および運用担当者は、イギリスの霊長類学者であるジェーン・グドール(Jane Goodall)博士がかつてしたように、自分が見たものを解読し、コンテキストに組み入れる手法を確立するべきです。

 ブレンダン氏は「テクノロジーの処理をより簡単にするには情報を有意義な方法で伝えられるようにする必要があります」と説明します。「私たちは開発者に、人々が普段行うこと、ユーザーが行き詰まるところを正確に見せるようにしたいと考えています。これらはすべて、現状のデータよりも有意義な情報です。重要な情報を顕在化させる方法を見つけなければなりません」(ブレンダン氏)

オープンソース活動が開発者を強くする理由

 GitLabのDevSecOps調査における60%以上の回答者がオープンソースプロジェクトのアクティブな参加者でした。DevOps実践者は今後も引き続き増加していくでしょう。「世界が急速に変化している今、オープンソースは寡黙な開発者がビジネスの別の側面を学ぶことを後押しする方法になり得ます」と生命保険会社 アフラックのデジタルサービスディレクター ラファエル・ガルシア(Rafael Garcia)氏は言います。

 「オープンソースに積極的に取り組んでいるのであれば、それは企業にまたがるプロジェクトを見る1つの方法となります。本業の役割や機能を超えたところに、情熱を傾けたくなるプロジェクトがあるかもしれません。あなたが安心できる領域の外で行動することです」(ラファエル氏)

 ソフトウェア開発・分析企業のBitergiaのCEOで、GitLabHeroでもあるジョゼ・マンリーケ・ロペス・デ・ラ・フェンテ(Jose Manrique Lopez de la Fuente)氏は「オープンソースは他企業の運用方法への扉、世界で起きている大きな変化を感じとるうえで開発者が必要なものを提供します」と言います。

 「開発者はオープンソース文化を理解し育成していく必要があります。ただし白紙から始める必要はありません。他企業がどのようにオープンソース文化をやりくりしているかを見ることで、考えが固まっていきます。スキルやコンポーネントのみではなく、コンポーネントをメンテナンスする人とのリレーションシップも重要です。より広いコミュニティを作ることができれば、それは自分への大きな利益になることでしょう」(ジョセ氏)

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この記事の著者

Valerie Silverthorne(ヴァレリー・シルバーソーン)

 30年近くライター兼エディターとして活躍。これまでビジネス、貿易、テクノロジー、不動産、ライフスタイルのトレンドを取材し、サンノゼ・マーキュリー・ニュースのビジネス・ライターとして受賞歴があり、フォーブス誌の「30歳以下の30人」のトップ・ジャーナリストにも選出されている。2019年4月にGitL...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

伊藤 俊廷(イトウ トシタカ)

 日本のSIerでソフトウェア開発、プロジェクト管理、技術調査、海外勤務等の業務に従事し、自身でも新しい開発ツールの導入、組織の文化醸成の難しさを痛感した。その後、開発経験を活かし、アプリケーションセキュリティベンダーにて、セキュリティテストのソリューションを戦略顧客に導入する任務を担った。現在は、...

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