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【デブサミ2021】セッションレポート(AD)

初学者がPythonを正しく学ぶには? Pythonエンジニア認定基礎試験・認定データ解析試験の学習ポイントから解説【デブサミ2021】

【19-A-8】Pythonエンジニア認定基礎試験とPythonエンジニア認定データ分析試験の紹介と例題解説

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基礎試験、データ分析試験ともに参考書と出題範囲は変わらず展開

 続いて寺田氏が認定試験の具体的な内容について説明。現在提供している試験は、文法基礎を問う「Python 3 エンジニア認定基礎試験」(基礎試験)と、データ分析の基礎や方法を問う「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」(データ分析試験)の2つ。両試験とも40問出題され、70%以上正解で合格となる。一般受験料は1万円、学割5000円(いずれも税別)で、全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターで受験することができる。

 基礎試験の出題範囲は、下記のとおり協会のサイトで明らかにされており、おもに『Pythonチュートリアル 第3版』(オライリー・ジャパン)の基礎文法部分から出題される。

 データ分析試験についても同様に出題範囲が公開されており、こちらは『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』(翔泳社)から出題される。

 試験の概要のあと寺田氏は各試験の例題をいくつか紹介した。

設問は4~5択で、誤っているもの、あるいは正しいものを選択する形式
設問は4~5択で、誤っているもの、あるいは正しいものを選択する形式

 基礎試験について寺田氏は、「主教材を読み進めて基本的な理解してもらえればいいと思います。Pythonの公式ドキュメントの翻訳版ですので、公式の情報が出題範囲になっていると考えてください」と説明した。

 データ分析試験では、数学に関する知識や、データ分析を支援する機能を提供するライブラリなどに関する知識も問われるとして、次のような例題が出された。

データ分析試験の一例
データ分析試験の一例

 寺田氏はデータ分析試験について「数学に苦手意識を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的には高校数学の範囲です。じっくりやっていただければある程度理解できると思います。データ分析をする上で最低限必要な知識ですので、ぜひ勉強してほしいです」と説明した。

 認定スクールの試験対策コースも用意されており、無料の模擬試験「PRIME STUDY」で実力を試してから受験することもできる。

 人気の高まりが続くPython。認定試験の受験者は年間1万人ペースに拡大

 プログラミング初心者が学習をしていくのは難しい面もある。認定試験の説明のあと寺田氏は、おすすめの勉強法を紹介した。

 認定試験の主教材はあるものの、それが難しいと感じる場合はまず初心者向けの本を参考書として勉強するのも一つの手だという。寺田氏が挙げたおすすめの本は次の2冊。

 また、独学を補助するために寺田氏が講師となった無料の動画教材「Python入門 2020」も展開されている。

 独学に不安がある人には協会が認定したスクールで学ぶ方法もある。コロナ禍で一緒に学ぶ人を探すのは難しいが、オンラインのイベントや勉強会などで知り合いを増やす方法もある。また、データ分析や機械学習、Webシステムなど、自分のやりたいことを見つけることも学習意欲の向上には重要である。

 寺田氏は初学者に向けた3つのポイントとして、「環境」「データ型」「制御構造」を挙げ、次のようにコメントした。

 「自分で自由にプログラミングできる環境を作ることはすごく大事です。これができないと自分が何をしているか分からなくなります。次に整数や文字列、浮動小数点数など、データ型の理解は一番難解ですが、Excelなどでもセル内で扱うデータは数字や文字列などの型を決めています。そういったことを意識するとすごく速く学習できるはずです。制御構造で重要なものは、if文を使う条件分岐と、for .. in構文を使う繰り返し処理の2つです。これらを学んで身につければ、その先の学習につなげていけると思います」

 また寺田氏は、Pythonの普及や開発支援、ユーザー交流支援をするべく、Pythonのカンファレンス(PyCon JP)を開催することを目的とした一般社団法人PyCon JP Associationの代表理事もしており、そこで開催するイベントを通じて、Pythonの本家であるPythonソフトウェア財団への支援をおこなっている。ちょうど講演の翌日にイベント「Python Charity Talks in Japan 2021.02」があり、参加を促した。

 吉政氏は最後に「PyCon JPのイベントは私もすごく好きで、『一緒に学べる仲間を見つけました』という声も聞きます。connpassでPyCon JPをフォローしておいて、最新のイベント情報を得られるようにして、気になるイベントを見つけたらすぐに申し込んでみることをおすすめします」と述べた。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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