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Pythonは最も人気のあるLambdaランタイム――Datadogサーバレス実態調査から得られた8つのインサイト

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 クラウドアプリケーション向けのモニタリングおよびセキュリティプラットフォームを提供するDatadogは「サーバーレスの実態調査」の調査結果の発表を、9月1日にオンライン会見でおこなった。Datadogが持つデータを基に、サーバレスの利用状況についてさまざまな実態が明らかにされた。

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16四半期連続で成長の続くDatadog

 まず、Datadog Japan カントリーマネージャーである国本明善氏が、Datadogの最新のビジネス概況について説明した。

Datadog Japan合同会社 カントリーマネージャー 国本明善氏
Datadog Japan合同会社 カントリーマネージャー 国本明善氏

 Datadogは、第二四半期の決算発表において、昨年比で67%の売上成長を達成。既存顧客の売上成長率については、16四半期連続で130%を越えている。さらに第二四半期において73の新製品や機能を発表した。

 日本市場において特筆すべきこととして、国本氏は、ふくおかフィナンシャルグループが設立したネット銀行「みんなの銀行」など、クラウドネイティブビジネスへのDatadogの採用や、システム全体を見渡せる標準化されたプラットフォームが求められていること。さらに、DevSecOpsが注目されているものの、現実的にどうしていくかという課題に対して、可観測性の観点でDatadogが高く評価されていることを紹介した。

日本でも活用が進むサーバレス

 続いて、Datadog Japan SEマネージャーの守屋賢一氏が、Datadogが実施した「サーバレスの実態調査」の内容を発表した。同調査は、Datadogの顧客ベースである数千の企業の使用データをまとめたものである。

Datadog Japan合同会社 SEマネージャー 守屋賢一氏
Datadog Japan合同会社 SEマネージャー 守屋賢一氏

 サーバレスアーキテクチャの市場規模は、2018年に42.5億米ドル、年間平均成長率は28.6%で、2023年には149.3億米ドルに達すると予想される。

 サーバレスについて、Datadogでは「インフラを全く気にすることなく、アプリケーションのコードを実行する方法である」と定義する。

 アプリケーションの実行のためには、サーバーを起動し、OSをインストールし、必要に応じてOSのセキュリティパッチを適用する。コンテナの環境であればコンテナのインスタンスを立ち上げる、もしくはKubernetesのようなコンテナのオーケストレーションツールの実行や運用を行う必要がある。このような他社との差別化にはなりづらい、インフラに関する手間を軽減し、アプリケーションの実行だけが可能になるというものである。

 サーバレスを活用するメリットは他にもある。例えばトラフィックに応じて自動的にインフラのスケールアップやスケールダウンを行えること。さらに、サーバレスの課金体系はファンクションの実行時間分だけであることから、コストを最適化することができること。そして、耐障害性もインフラのレイヤーに組み込まれている、などといったことがある。

 近年、日本でも利用が進んでおり、例えばZOZO Technologiesでも、AWS Lambda(以下、Lambda)を用いたサーバレスアーキテクチャを採用している。

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「サーバレス実態調査」の8つのインサイト

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この記事の著者

近藤 佑子(編集部)(コンドウ ユウコ)

株式会社翔泳社 CodeZine編集部 編集長、Developers Summit オーガナイザー。1986年岡山県生まれ。京都大学工学部建築学科、東京大学工学系研究科建築学専攻修士課程修了。フリーランスを経て2014年株式会社翔泳社に入社。ソフトウェア開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集・企画・運営に携わる。2018年、副編集長に就任。2017年より、ソフトウェア開発者向けカンファレンス「Developers...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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