Zoom Developer Platformの活用事例
澤村氏によるデモンストレーションのあと佐野氏は、Zoom Developer Platformの具体的な利用方法や、すでに始まっている各種事例を紹介した。
まず、Zoom Developer ProgramのAPIやSDKは、社内利用や社内検証用であれば追加料金が発生すること無く、Zoomの有償ライセンスさえあれば試せることが紹介された。また社内で検証を実施した上で連携する方法としては、Zoom App MarketplaceによるOAuth認証と、ISV契約による方法があるという。
Zoom App Marketplaceには、Zoomと連携できるアプリケーションやサービスがたくさんあるので、ぜひ連携してみてほしいとアピールした。Marketplaceではユーザーの認証にOAuthを利用できるので、Marketplaceに登録されたさまざまなサードパーティーの便利な機能を、Zoomから活用できる。佐野氏は「Googleカレンダーでミーティングを作成するときに、アドオンのZoomミーティングを選んでいただければ、APIを利用して自動的にZoomミーティングも作成してくれます」と便利な利用法を紹介した。
自社のサービスやアプリにZoomを組み込んでユーザーに提供したい場合は「Zoom ISVプログラム」ライセンスを利用する。これはプラットフォームのライセンスで、通常のZoomライセンスでは利用が認められていない第三者利用および収益化が認められ、自社向けにAPI、SDK、Zoomクライアントアプリを利用することができるという、企業にとって使い勝手の良いプログラムだ。料金も利用料に応じて課金という柔軟な体系になっている。すでに多くの国内企業での導入も進んでおり、ISVプログラムによるZoomのプラットフォーム利用は益々進んでいくと思われ、今後の展開にも注目したい。
Zoom Video SDKは、独自のUI、UXを持つアプリケーションやサービスを作成できるものだ。本プランならば、かなりカスタマイズした映像コミュニケーションを行うことができる。ライセンスの購入はオンラインでクレジットカードを登録することで即時に発行可能。利用料は当面、毎月1万分までは無料となっている。独自の映像ソリューションを検討しているなら、無料枠もあるのでぜひ試してみてほしい。
佐野氏はこれらライセンスの理解を深めてもらうため、講演では4社の事例を紹介した。
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株式会社イープラス:ISVプログラム、Zoom API、Zoomクライアントを利用
- オンラインのイベントが運用できるサービスを、オンラインチケットの販売と組み合わせて提供。
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株式会社GABA:ISVプログラム、Zoom API、Meeting SDK(Web版とiOS版)を利用
- Gaba Onlineとして教師との映像コミュニケーションによる英会話のレッスンを自社のサイトやアプリの中で提供。
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株式会社藤本コーポレーション:ISVプログラム、Zoom API、Meeting SDK(Web版)を利用
- 同社が始めた「DO-MO」という、会議中に手土産が送れるサービスに利用。
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Task Human社:Video SDKプランを利用
いろいろなウェルネスのコーチングを、映像を使ってiOSとAndroidのアプリで提供。
また佐野氏は、Zoom Developer Platformを使うことでハードウェアにZoom機能を搭載した最新事例も紹介した。それは株式会社チカクの「まごチャンネル」という専用のセットボックスを使った映像送受信のサービスで、セットトップボックス内のAndroidに、Meeting SDKを使ってZoomによるライブビデオ通話機能を組み込んでいる。「まごチャンネル」のビデオ通話機能は現在βテスト中で、近日正式に公開されるようだ。
最後に佐野氏は「Zoomは一見すると、単純にビデオ会議ができるアプリだと思われがちですが、本日ご紹介させていただいたように、開発者の皆様が使える多様な機能を持つプラットフォームになっております。まずそのことを知っていただいて、お試しをいただければと思っています」と開発者に向けてのメッセージで講演を結んだ。
Zoom ISVプログラムへのお問い合わせ
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