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【オンライン技術書読書会のはじめかた】完璧じゃなくていい、雑談の延長線で開催してみませんか?

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初回の読書会開催までに準備したこと/初回開催時に意識したこと

 ここからは初回の読書会開催までに準備したことと、初回開催時に意識したことについてお話します。

【開催前】Slackにチャンネルを作成

 TECH PLAY 女子部のSlackに「book_readable_code」チャンネルを作成し、参加希望者や興味を持ってくれた人に入ってもらいました。連絡事項や情報共有はすべてこのチャンネルで行いました。

【開催前】Zoomの用意

 Web会議サービスの「Zoom」を使用して開催しました。TECH PLAY 女子部に所属していたので、コミュニティオーガナイザーの方に相談して、TECH PLAY 女子部がイベントで使用するZoom(有料ライセンス)を使わせてもらいました。コミュニティのZoomを使う場合は、他のイベントと時間帯が重ならないよう気をつけましょう。また、個人アカウントでZoomを使う場合、無料ライセンスだと40分間までしかビデオ通話が使えないので注意が必要です。

【開催前】タイムスケジュールページの作成(Notionを活用)

 タイムスケジュールページの作成には、メモアプリの「Notion」を使用しました。ゆるい感じでやりたいと思いつつも、焦って頭が真っ白になることを懸念してあらかじめタイムスケジュールを作りました。基本的な流れを決めたあと、初回のタイムスケジュールを考えました。

 2回目以降のタイムスケジュールは初回を終えてから適宜調整することにしました。企画段階では1時間を予定していましたが、他のイベントとの兼ね合いを考慮した結果45分間にしました。

<基本的な流れ>
<タイムスケジュール>

【開催前】イベント概要ページの作成(Notionを活用)

 回を重ねるごとに自分で読書会のハードルを上げて辛くならないよう、目的を見失わないために作りました。Notionでイベント概要ページを作成したあと、そのページのURLをTECH PLAY 女子部のSlackのbook_readable_codeチャンネルで共有しました。

【初回開催】緊張をほぐすための場づくり

 読書会に集まった全員が緊張しているので、わりとフランクな話(他愛のない話)をすることでかしこまった雰囲気になりすぎないようにしました。初回からいろいろお話しできると望ましいですが、緊張で内容のほとんどは飛び気味になるので、経験したことがある言語やバックグラウンドに関しては回を重ねながら、話の流れで聞くタイミングがあればお話してもらえればいいかなと思いました。自己紹介では、昨日食べた夕飯や今日食べる予定の朝ごはんについてお話してもらいました。

 お話を聞く時は静かになるのではなく、意識的に相づちもしました。私は緊張すると声が低くなりがちなので、参加者に誤解を与えないよう(機嫌が悪いと思われないよう)、テンション高めでいきました。

【初回開催】終了時刻を守る

 特に今回の読書会は平日の朝に開催したので、出勤を控えている人の準備に支障をきたさないよう気をつけました。「毎回終了時刻を過ぎたら参加者のスケジュールを壊してしまうし、次回から参加してもらえなくなる可能性が高くなるからそこは気をつけたほうがいいよ」と読書会主催経験のある人からのアドバイスでもあります。

初回開催を終えたあとの気づき・学び/読書会開催するにあたっての難しさ

何に重きを置いて何を諦めるのか

 読書会後も参加者や自分が話した内容を見返したかったので、お話を聞きつつメモをとるのを試みました。しかし、進行やタイムキーパーで手がいっぱいでメモをとる余裕はありませんでした。メモをとろうとするとむしろ話に集中できなかったので開始後数分でメモをとるのは潔く諦めました。その代わり、参加者との会話と読書会の進行に集中しようと決めました。

進行スピード

 人それぞれ読むスピードが異なるので事前に決めたタイムスケジュールをきっちり守るのではなく、その時の状況で進行のスピードに気を使いました。進行スピードが問題ないか気になったらメンバーに直接相談して確認しました。「やりかた試行錯誤してもらって大丈夫ですよ! スピードが辛かったら辛いと言うのでいろいろ試してください」と言ってもらえてとてもありがたかったです。

読む範囲の伝え方

 読む範囲は細かく伝えるのが大事です。例えば「第15章 15.5までを黙読します」と言った場合、15.5の手前までなのか、15.5の最後までなのか参加者は迷ってしまうことがあります。なので、「第15章 15.5の手前までを黙読します」「第15章 15.5の最後まで黙読します」のように細かく伝えると親切です。

2回目開催以降でルーティン化したこと

【前日】進行範囲を決める

 どこまで進めようか迷う時間を作らないよう、あらかじめ進行範囲を決めました。黙読タイムの時間でどこまで読み進められるか実際にタイマーで計って読み、自分のペース基準で決めました。

【前日】リマインド

 読書会前日の午後5時を目安に、book_readable_codeチャンネルへリマインドを投稿しました。「リマインド送るのくどいかな」「しつこいかな」「参加を強制してないかな」と心配になることもありましたが、読書会のふりかえり会のときに参加者に「読書会のある日を忘れることがあるから、リマインドあってよかった」と言ってもらえたのでうれしかったです。参考程度に、以下がリマインドの内容です。

 【リマインド】

 明日 MM/DD(曜日)、6:10〜6:55 読書会やります!

 範囲は、第XX章 △△ (p.〇〇 - p.〇〇)を予定しています。

 電子書籍と物理本ではページ数がズレてる可能性があるのでご注意ください~

 リーダブルコード読書会概要URL

【当日】開始時間3分前〜5分前くらいにはZoomへ入室する

 私が読書会開始時刻ちょうどにZoomへ入室したため、開始数分前に入室していた参加者を不安にさせてしまうことがありました。「自分が参加者だとして早めに入室した時に、主催者がいないといろいろ不安になる」と気づけた出来事でした。それ以降、開始5分前には待機していました。

【当日】画面、音声の確認

 Zoomの画面共有でタイムスケジュールを表示していたので、それがちゃんと見えているか、また自分の音声が聞こえているかを開始直後に確認しました。

【当日】雑談タイムで和む

 読書会開始後5分間は雑談タイムにしました。開始と同時に黙読を始めるよりも雑談を挟んだほうが、黙読タイムのあとのTalkタイムで話しやすいと思ったからです。また、読書会を通じて参加者と仲良くなれたらうれしいなという思いもありました。

【当日開催後】感謝メッセージを送る

 読書会に参加してもらったメンバーにお礼メッセージを送りました。参考程度に、以下がTECH PLAY 女子部のSlackのbook_readable_codeチャンネルに投稿した感謝メッセージです。

 本日はご参加ありがとうございました! 次回は第XX章 △△ (p.〇〇)からを予定しています!

【当日開催後】一人ふりかえり

 読書会で話したことを思い出せる範囲で書き出し、自分の進行でよくしたいなと思った部分やうまくできた部分をNotionにまとめました。

次のページ
参加メンバーとのふりかえり会の実施

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この記事の著者

まいあ めあ(マイア メア)

 沖縄県出身のWebエンジニアを目指すヒト。薬剤師をしていたが、体調を崩したのをきっかけに自分の適性を考え直す。興味本位で触ったプログラミング教材でプログラミングの楽しさを知り、現在は主にJavaScriptを学習中。他にも勉強会でLTをしたり、ブログを書いたり、技術書典へ寄稿したりといった活動をし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/15924 2022/06/14 11:00

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