はじめに
はじめまして、まいあめあ( @maiamea)です。私は現在、他業種からWebエンジニアへ転職するためにプログラミングを勉強していて、TECH PLAY 女子部という女性エンジニアのコミュニティに所属しています。2021年3月から2021年8月までの約6カ月間、週1ペースで全21回オンラインで読書会を開催しました。
オンライン読書会開催に至った経緯
以前からTECH PLAY 女子部のSlackで読書会が開催されているのを知ってはいたものの、「実務未経験の私が話についていけるのか......」「どうやって進行していくの? 意見を求められてもすぐには答えられないし……」と不安があり参加できずにいました。また読書会を含め何かしらイベントを主催するのは「できる人」でなければいけないという先入観があり、イベントの主催にも高いハードルを感じていたので、自分で読書会を主催しようとは思っていませんでした。
しかし、TECH PLAY 女子部のコミュニティオーガナイザーの方とお話しする機会があり、読書会の話題が出たことをきっかけに「読書会は、いままでやったことがなくて慣れてない人でも開催していいんだ」という気づきを得て、読書会を開催することを決めました。
対象読者
- オンラインで読書会を開催してみたい人
- オンラインで読書会をきっかけにコミュニティの人と交流したい人
開催にあたり企画段階で検討したこと
検討項目
開催にあたり企画段階で検討したことは、以下の3つです。
何の技術書を読むのか
まずはじめに、自分の興味のある技術書を選びましょう。私が企画した読書会では、『リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック』(オライリージャパン)を選びました。選んだ理由としては、ざっと目を通した感じではコード量は少なそうに見え、「これなら私も読みやすいし感想も言いやすそう」と思ったからです。
募集人数について
初めて主催する自分の読書会に人が集まるのか分からなかったので、あらかじめ何人集まったら読書会を開催するかを決めました。私以外で参加者が2人だとどちらかが参加できなかった場合、私ともう1人になってしまい知見の共有がしづらかったり、盛り上がりに欠けたりすると思ったので(実際はそんなことありませんでしたが)、3人以上なら大丈夫かなという感覚で決めました。
頻度や時間はどのくらいにするのか
進むペースはだいぶゆっくりになりますが、うまく進行できなくてへこんだ気持ちの回復や運営の改善方法を、次の読書会までに考える時間に充てたいと思い、週1回の開催に決めました。30分間だと短すぎてお話しする時間がとれず、2時間だと緊張しっぱなしで疲れるのが目に見えていたので、開催時間はその間をとって1時間にしました。
実際の募集内容
検討項目を踏まえて、実際にコミュニティのSlackへ投稿した募集内容が以下になります。
募集をかける前に決めておくと良い項目
実際に募集をかけたあとで「あの項目も決めておいたら参加希望者の方を迷わせなくて済んだかもしれない」と思うことがあったので、一覧にまとめました。
開催する目的
どういうスタンスで読書会を開催するのかを記載します。
例:理解しながら読み進める、ひと通り目を通す程度
募集対象者
どういう方に参加してほしいのかを記載します。具体的に明示すると検討しやすくなります。
例:〇〇を読んだことない方、〇〇を読み直したい方
主催者情報
誰が主催者なのか、また主催者の人となりが分かるような情報があると読書会のレベル感の目安になると思います。
例:
- 読書会の主催経験の有無
- 実務経験の有無
- 経験したことがある言語
- Twitterのプロフィール
etc.
告知場所
どの媒体で募集をかけるかは主催者の自由です。私は所属しているTECH PLAY 女子部のSlackで募集をかけました。
例:
- 顔見知り内
- 所属してるコミュニティ内の Slack
- connpass
- TECH PLAY
etc.
開催日時
単発開催の場合
所属しているコミュニティのSlackで募集する場合は、主催者の都合のいい候補日を複数用意して、アンケートをとり人数の多い日で決めると良いと思います。
定期開催の場合
基本的に単発開催とやり方は同じですが、サイクル(毎日、毎週、隔週、曜日)は主催者にとって無理のないペースで決めましょう。参加者の方と相談して決める際は、日程調整ツールの調整さんを使うと便利です。
最大募集人数
初めて主催する読書会で、前もって自分が許容(気を配れる)できる人数を決めておくのはアリだと思います。最大募集人数が少ないと、来られない人が1人、2人出ると参加者が自分だけになり、開催できない日が出てくる可能性があるので絞り過ぎには気をつけましょう。随時募集にする場合、「途中の回からでも参加OK!」や「様子見で一遍こっきりの参加もOK!」などの文言を募集メッセージに入れると参加しやすくなるかもしれません。
募集期間
読書会に興味を持ってくれた人が参加するかどうか考える時間や、本を準備する時間を考えると、告知から開催日までの募集期間は1週間をみておくと良いです。
読書会のやりかた
もし過去に読書会に参加したことがあれば、まずはそのやり方を参考にすると良いと思います。どう進行すればいいか分からない場合は、読書会の主催経験がある人に聞くのが一番です。私が主催した今回の読書会では、「指定した範囲を各自黙読したあと、みんなで感想を気楽に言い合う」スタイルにしました。
当日のタイムスケジュール
当日の進行をスムーズに行うためにあらかじめタイムスケジュールを作成します。私の場合、緊張して頭が真っ白になって進行が止まらないようカンペ代わりに作成しました。カツカツに決めてしまうと、自分が苦しくなるので余裕をもたせたタイムスケジュールを考えると良いです。
カメラのON/OFF
カメラのON/OFFの明記は顔出しに不慣れな人にとって気になる部分なので、書いてあると当日まで「どっちなんだろう……」と不安がらずに済み、安心して参加できます。