米Dockerは、デスクトップ環境においてコンテナ化アプリケーションとマイクロサービスの構築および共有を容易にするアプリケーションDocker Desktopの最新バージョンとなる「Docker Desktop 4.10」を、6月30日(現地時間)にリリースした。
「Docker Desktop 4.10」では、ログをより使いやすくするべく、Dockerダッシュボード内でのさまざまな改善を行っており、[Cmd]+[F](macOS)または[Ctrl]+[F]でログ検索を開始できるようにするとともに、前のログと後続のログを表示したままでの一致したログ間のジャンプや、正規表現検索にも対応している。
また、ログの一番下にいる際には自動的に一番下に固定されるものの、上にスクロールすると再び固定されるスマートスクロールに対応したほか、ターミナルでの選択内容のクリップボードへの自動コピー、実行中のコンテナログのクリアも可能になった。
従来は、エラーが出てしまったためにできなかった、イメージ実行時の環境変数の追加が可能になっている。また、コンテナ名とイメージ名を読みやすくするとともに、コンテナステータスのアイコンが復元され、実行中のアイコンを簡単に確認できるようになった。
ほかにも、複数コンテナの一括削除、ホームページの削除、Golangで記述された負荷テスト用のシンプルで高性能なオープンソースツール「Ddosify」とDocker Desktopから直接Lacework Inline Scannerの活用を可能にする「Lacework Scanner」の追加など、さまざまな機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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