プロジェクトマネージャーかスペシャリストかという選択について
エンジニアとして成長すると、職種の選択という曲がり角が待っている。プロジェクトマネージャーを目指すべきか、技術のスペシャリストかといった選択は、エンジニアの中でも常に交わされる話題だ。
菅澤氏は、一般にプロジェクトマネージャーのほうが業務全体の成果が目に見えて頑張りがいがあるため、評価され過ぎないように注意しているという。
「スペシャリストもしっかり評価されることは大事と思います。bravesoftでは、スペシャリストも、チーフといった役職が付き階級が上がると、マネージャー同等の給料を提供します」(菅澤氏)。
AKKODiSコンサルティングも同等で、スペシャリスト向けの給与体系がある。國司氏は「マネージャーは、マネジメントするというスキルのスペシャリスト」と述べ、プロジェクトマネージャーとスペシャリストといった職種に差はなく、それよりも「何かに突き抜けることは、市場価値をより高めていく上では、とても大事と感じる」と加えた。
前田氏も、今は専門性に対する価値が相対的に高いと言われるが「専門性が大事なら、そこをいかに伸ばせるかということがポイント」と述べた。
最後に菅澤氏は、これからITエンジニアを目指す人に対し次のようにアドバイスし、対談を締めくくった。
「僕がプログラミングを始めた頃は分からないことだらけで大変な時期もありました。そこで続けてめちゃくちゃやって、乗り越えて、今はすごく楽しいです。自分たちが作ったものを何百万人も使ってくれて、また新しいものを考えて作って広がっていくと期待が持てる環境が楽しく充実していれば、最初の1〜2年を乗り越えられるはずです。ぜひ頑張っていただきたいです」
なお、AKKODiSコンサルティングは総合人材サービス企業であるAdecco Groupに参加しており、Adecco GroupがAKKA Technologiesの発行済み株式の過半数を取得したことから、当時のModis株式会社と統合し、2023年4月1日付で「AKKODiS (アコーディス)コンサルティング株式会社」へと社名変更されている。