SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Summit 2023 セッションレポート(AD)

ユーザーの声を聞き、プロダクト改善に活かす!ウイングアーク1stで実践するプロダクトエンゲージメント

【10-D-7】 「書を捨てず、街にでよう」~開発者がプロダクトエンゲージメント活動の最前線に立つ訳

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 プロダクトエンジニアの仕事はまずモノを作り、その価値を高めること。そのためにはユーザーからのフィードバックを受け続けることが最重要だ。ウイングアーク1stでは、ユーザーコミュニティ「nest」をはじめ、エンジニアが直接ユーザーから課題や要望の声を聞き、プロダクトへのエンゲージメントを高める活動を行っている。本セッションでは、その活動と効果について語られた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ユーザーが直接伝えてくれるフィードバックが製品の価値となる

 「書を捨てよ、町へ出よう」という寺山修司の有名な作品がある。だが、今回登壇したウイングアーク1stでデータ活用のためのプロダクト全体のPdM、UX設計を率いる橋田哲尚氏と、プロダクトエンゲージメントを担当する笹原徹氏が打ち出したのは、「書を捨てず、街にでよう」。つまり、「書」を武器に現場の最前線に立とうというメッセージだ。

 ウイングアーク1stにとっての「書」となるのは、リレーショナルデータベース「Dr.Sum」。散在する企業の大量データを統合・活用するデータ分析基盤であり、導入実績は6,900社以上、国内シェアトップ(※)を誇る。

※出典:ITR「DBMS/BI市場 2021」データ分析/レポーティング市場:ベンター別売上金額推移およびシェア

 Dr.Sumはデータを収集・蓄積・分析してレポートを作成するBI(Business Intelligence)製品で、その特徴は「数億件のデータを秒単位で応答する集計スピードと使いやすさ、豊富なデータ連携に機能にある」と笹原氏は強調する。セッションでは他社製品との処理スピードを比較するデモも行われた。

 いわゆるデータウェアハウスやデータマートのポジションに置かれる製品で、同社が独自に開発しているデータベースエンジンを内蔵している。

散在する企業の大量データを統合・活用するデータ分析基盤「Dr.Sum」
散在する企業の大量データを統合・活用するデータ分析基盤「Dr.Sum」

 一方「街」とは、“ユーザーが感じていることや伝えたいことのリアルな現実”を指す。橋田氏と笹原氏は実際にユーザーから寄せられた熱い要望の声を提示し、それに対するエンジニアにありがちな対応を指摘する。

 「エンジニアは真面目で正確性を求めるので、まず要件の難易度を考え、どれだけ時間がかかるのかであったり、できない理由を返してしまったりしがちです。自分は真摯に対応してるつもりでも、ユーザーからは冷たい対応をされたという印象を持たれてしまうことが多い。エンジニアがどう向き合っていくかは、永遠のテーマと言えるでしょう」(橋田氏)

ウイングアーク1st株式会社 Data Empowerment事業部 技術戦略統括 兼 DE開発統括部 統括部長 橋田哲尚氏
ウイングアーク1st株式会社 Data Empowerment事業部 技術戦略統括 兼 DE開発統括部 統括部長 橋田哲尚氏

 同社では、要望はチケット化し、3カ月以内に対応を完了させるスピード感を大切にしているという。

ユーザーの要望で重要なものには即反応し、3カ月以内に対応を完了していく
ユーザーの要望で重要なものには即反応し、3カ月以内に対応を完了していく

 では、ユーザーの信頼を獲得し、期待してもらう「プロダクトエンゲージメント」とは何か。ウイングアーク1stでは、プロダクトエンゲージメントを「バリューチェーンに関わる人に、とにかく製品を好きになってもらう」と定義している。

 開発は良い製品を作ってさえいれば良いわけではなく、バリューチェーンに関わる部門、人々の信頼と期待があって、初めて良いデリバリーができる。開発に対して「自分たちの声が通っている」という距離感と、それに付随する製品に対する思いに対して、開発が直接対話することが大事であると思い始めたという。

バリューチェーンに関わる部門や人々の信頼と期待が重要
バリューチェーンに関わる部門や人々の信頼と期待が重要

 「そもそも関わる人と向き合わずに良い製品を作ることはできない。全ての部門のフィードバックがあるからこそ、製品で成長できるのです。それをプロダクトエンゲージメント活動をして明確に銘打っていることが、我々の現在のステータスになります」(橋田氏)

次のページ
ユーザーコミュニティ「nest」での交流から改善のヒントを得る

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Developers Summit 2023 セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

馬場 美由紀(ババ ミユキ)

 エンジニアとテクノロジーが好きな編集・ライター。エンジニア向けキャリアサイト「Tech総研」「CodeIQ MAGAZINE」、Web技術者向けの情報メディア「HTML5 Experts.jp」などでライティング、コンテンツディレクション、イベント企画などを行う。HTML5 開発者コミュニティ「h...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

川又 眞(カワマタ シン)

インタビュー、ポートレート、商品撮影写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:ウイングアーク1st株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/17471 2023/04/10 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング