アウトプットする時に大切なこととは
普通科の高校を卒業後、大学では数学寄りの情報系学科で学んだ崎原氏は、専門的に王道のコンピュータサイエンスを学んだ人々に対してコンプレックスを抱いていた。しかし、アウトプット活動によって初学者と中級者の橋渡しというニッチな領域での活動を通じ、自分の道を見つけることができた。
好きなこと、得意なこと、世間が必要とすること、稼げることの四つが重なる領域が自身の生きがいにつながる。未経験エンジニアとしての道を歩み始めて4年、崎原氏にとっての四つがすべてそろった。好きなことは技術であり、得意なことは初学者と中級者の橋渡し、その能力を生かして世間が必要とする仕事をして稼いでいる。
アウトプットを重ねる中で、崎原氏の考えや動機、ミッションは変化していった。直面する課題や困難に対して頭を悩ませながら解決策を見つけ出し、それを他人に共有し、反応やフィードバックを得ることは大きな励みとなる。また、そんな経験から現在世の中が何を必要としているのか、自分が今後何をすべきか、何を学ぶべきかを考える機会が得られる。課題に直面し、それを解決する過程を繰り返すことで、エンジニアとしてのスキルを築き上げてきた崎原氏は、このプロセスを今後も続けていく。
近年ではChatGPTに技術解説を求めたり、DeepLで英語の公式ドキュメントを翻訳したりできるため、単に実行したり翻訳したりするだけの成果物の意義は減少していくだろう。崎原氏はこれからの人間によるアウトプットには「強い目的やメッセージ性が求められるようになる」と語った。
崎原氏自身も、自分が作るものにメッセージ性があるかどうか、何を成し遂げたいか、何を世の中に訴えかけたいかを考えてきた。今後もアウトプットを続け、大きなカンファレンスに登壇するような知見を得たいと考えている。さらに自身の価値を高め「崎原さんにお願いしたい」という個人指名を得られるようになりたいと思っており、「GoとAWSに興味のある方、登壇依頼などのお誘いをお待ちしております」とアピールした。
講演のあと、受講者からの「私もエンドレスにわからないことを調べている状態にある」といった意見に対し、「目標を見失わないために、情報を効率的にまとめるスキルを身につけることが重要です。このスキルは記事執筆時にも役立ち、社会生活において有用です。わからないことを調べ、理解する過程でこのスキルを確立することが、将来的に助けになります。頑張ってください」と助言した。
そして最後に改めて伝えたいこととして「ただアウトプットをするだけじゃなくて、なぜ自分がそうするのか、それをすることで何を得られるのかを今一度考えてほしいです」とコメントした。
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