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.NET nanoFrameworkとESP32でIoTプログラミング

C#でIoTプログラミング! .NET nanoFrameworkを用いたプログラムとESP32でLEDを光らせよう!

.NET nanoFrameworkとESP32でIoTプログラミング 第2回

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 .NET nanoFrameworkは、組み込みデバイス向けの.NET実装です。.NET nanoFrameworkを用いれば、ハードウェア的な制約のあるマイコンボードでも、C#でのプログラミングが可能になります。この連載では、.NET nanoFrameworkと、ESP32マイコンモジュール(ESP32-WROVERなど)を使い、C#によるIoTプログラミングを解説します。第2回となる今回は、.NET nanoFrameworkを用いた基本のIoTプログラム編です。

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対象読者

 IoTに興味があり、C#と電子工作の基本的な知識がある方を対象とします。C#や電子工作のごく初歩的な説明は割愛していますので、「C#ではじめるラズパイIoTプログラミング」の記事なども併せて参照してください。

はじめに

 連載第2回の今回は、.NET nanoFrameworkを用いた基本のIoTプログラムについて解説します。

.NET nanoFrameworkを用いたIoTプログラミングをはじめよう

 前回で.NET nanoFrameworkを利用できる準備ができましたので、今回からはプログラムの作成を行っていきましょう。

新規プロジェクト

 Visual Studioに、.NET nanoFrameworkの拡張機能をインストールすると、次のようにプロジェクトテンプレートが3つ追加されます。

Freenove ESP32-WROVER
Freenove ESP32-WROVER

 この連載では、「Blank Application(.NET nanoFramework)」 を利用することにします。Visual Studioを起動して、[新しいプロジェクトの作成]を選び、「Blank Application(.NET nanoFramework)」を選択します。nanoで検索すると選びやすいです。

 プロジェクト名を適宜つけて(ここでは、NFSample1)、作成ボタンをクリックします。すると、Blankの名前のとおりProgram.csだけの、シンプルなプロジェクトが作成されます。

新規プロジェクト作成後
新規プロジェクト作成後

 PCに、ESP32開発ボードを接続していれば、Device Explorerウィンドウにデバイス名が表示されるはずです。ここでは、ESP32-WROVERを接続しています。

 まずは、このままF5キーを押して(またはメニューから、デバッグの開始を選択して)みましょう。動作的には、メッセージをデバッグ出力するだけで、表面上の変化はありません。コードの最後、Thread.Sleep(Timeout.Infinite)は、無期限の待機で、プログラムが終了しないようにするためのものです。

 デバッグメッセージだけとはいえ、これは、生成されたアセンブリが実際のデバイス上に書き込まれ、それがデバッグできる、ということを示しているのです。

Hello from nanoFramework!の表示
Hello from nanoFramework!の表示

Visual Studio 17.7.6のnanoFramework拡張機能のアイコン

 Visual Studioをバージョン17.7.6に更新したところ、nanoFramework拡張機能のツールアイコンが表示されなくなってしまいました。以前のバージョンでも発生したことがあり、そのときは、コマンドラインから、「devenv /updateConfiguration」を実行して再起動すれば復活していました。アイコンは非表示でも、ツールチップ表示はされるので、機能的には問題ないのですが、少し不便なので、今後改善されることを期待します。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 高江 賢(タカエ ケン)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

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