デバッグについて
すべてのエラーでエラー処理でジャンプするようにしてしまうと、エラーが起きるとジャンプしてフローを続行するため、原因箇所がわからないというデメリットもあります。やみくもにエラー処理をするよりも、根本原因を解決して、エラーが起きないようにする方がが適切な場合も多いです。また、エラーが起きるアクションから離れた前のアクションに原因箇所がある場合もあります。
問題の起こる原因を探りたい場合、[デバッグ]と呼ばれる作業を行います。メニューの[デバッグ]にある項目を使用します。
アクションを選択して[F9]を押すかアクションの左の数字の部分クリックするか([デバッグ]メニューの[ブレークポイントの切り替え])で、[ブレークポイント]を置いて実行すると、その位置まで実行して、フローを一時停止できます。
また、[F10]キーを押すこと([デバッグ]メニューの[次のアクションを実行])で、アクションを一つずつ実行しては一時停止することができます。
一時停止中に、画面右側の[変数]ペインで変数の確認や変更をすることもできます。
個別の変数を選択して右クリックして、[変数の値の表示]を選択するとウィンドウが開き確認と変更ができます。
まとめ
前回に続いて、通常の想定外の状態が起きた場合も続行できるフローにするための方法やデバッグに関してを紹介しました。今回でこの連載は最終回となります。
本連載ではデスクトップ版Power Automateの以下のような利用例を紹介してきました。
- デスクトップでのファイル操作
- Excelブックの操作
- ブラウザの操作
- メール送受信の操作
- データベースの操作
- PDFの操作
- Web APIアクセスの操作
- XMLの操作
- マウス/キーボードの操作
- ファイルの暗号化、圧縮/解凍
- クラウドのAI連携による画像・テキストから情報取得
- 画像からのテキスト抽出
- 例外処理やデバッグ
紹介できたのはデスクトップ版Power Automateの機能の一部であり、現在も日々新機能が追加されています。
これだけ多様な操作を一貫した方法で自動化・実行できるので、広い範囲の業務作業への適用が期待できます。特に複数のアプリケーションを同時に操作することや、他のプログラムから扱う手段が用意されていないソフトウェア・機能でもUI操作を経由して自動化できるので想像を超える応用の可能性があります。また、Webブラウザを操作するアプリケーションもプログラミング言語で一から操作・開発するよりもはるかに容易に実現できます。
業務で煩雑な定型作業に直面した時には本連載を思い出していただき、自動化できないかを試行錯誤頂くことで、実際に自動化するかに関わらず作業の効率化につながる発見をされることを願っています。退屈だったり煩雑だったりする業務作業を自動化することで、処理をコンピューターに任せ生産性や品質を向上して、より創造的な仕事に集中して質の高いワークライフバランスを実現してください。
2年間に渡る連載にお付き合いいただきありがとうございました。
