対象読者
- Excel/PowerPointなど、一般的なツールの操作を理解している人
- RPAツールを用いて業務を自動化したい人
XMLアクション
XML(Extensible Markup Language)は、タグと呼ばれる目印を文書に埋め込むことで、文書の構造、意味を表すためのフォーマットです。タグを入れ子で連ねることで、ツリー階層として表現できるのが特徴です。第8回でふれたJSONと同じく、構造化されたデータの交換・保存で標準的に使用されています。
JSONが広く使用される前から、Webサービス(インターネット上でのHTTP通信でのデータ交換)で広く使用されてきましたが、「冗長であり、サイズが膨らみやすい」などのデメリットから、現在ではJSONがに置き換わりつつあります。とはいえ、まだまだXMLベースのWebサービスも少なくありません。本稿でも、Webサービスで取得したXMLからデータを抽出するサンプルフローを紹介します。
Power Automate for DesktopではXML関連アクションとして、以下のアクションが用意されています。
- ファイルからXMLを読み取ります
- XMLをファイルに書き込みます
- XPath式を実行します
- XML要素の属性を取得します
- XML要素の属性を設定します
- XML要素の属性を削除します
- XML要素の値を取得します
- XML要素の値を設定します
- XML要素を挿入
- XML要素の削除