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Developers Summit 2024 セッションレポート

「当たり前」の工夫を重ねて開発者の負担を軽減! 今すぐ始める「Platform Engineering」入門

【15-D-9】Platform Engineeringことはじめ~コミュニティと一緒に新たな旅に出よう!


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Platform Engineering Meetupの実践する3つのプラクティス

 渡邊氏は、吉川氏が紹介したゴールデンパスとチームAPIを引用し、Platform Engineering Meetupで実践している3つのプラクティスを紹介した。すなわち、「オンボーディングの工夫」「週報を活用した情報共有」「チーム分け・役割の明確化」の3つである。

 「オンボーディングの工夫」とは、Platform Engineering Meetupの運営メンバーにジョインする際の仕組みだという。情報の集約先プラットフォームとしてはNotionを使用しており、運営メンバーに入った人にはオンボーディングのタスクが割り当てられる。タスクを全て完了した時点で申し込みDoneとなり、その時点で運営へジョインできるという方式だ。

株式会社エウレカ CTO Development/Platform Engineering Meetup 渡邊 武志氏
株式会社エウレカ CTO Development/Platform Engineering Meetup 渡邊 武志氏

 渡邊氏は、メリットについてこう説明する。「運営側は、例えばGoogleワークスペースへ人を招待する、Slackに招待する、Notionに招待するなど、色々なことを確認する手間が省ける。また運営に入った人たちも、どういったツールを使うかが明確なので、自ら動いて情報をキャッチアップできる。やるべきことが明確になっているので、次に何をするべきか迷わないのも利点の一つだ」。

 2つ目の「週報を活用した情報共有」は、本業などが忙しくMeetupのSlackを全く追えないというときに役立つプラクティスだ。渡邊氏によると、1週間に1回、チャンネルメンションで週報が流れてくる仕組みだという。「どれほど忙しくても2~3分だけ時間を作り、週報を確認するというルール。1週間まるごと活動できなくても、『先週こういうことがあったんだ』とキャッチアップでき、次週からの話し合いにも付いていける」と渡邊氏は評価する。

 3つ目は、「チーム分け・役割の明確化」だ。運営ごとにチーム分けしてSlackのチャンネルを分け、カテゴリーごとに情報を整備しているという。

 渡邊氏は「今紹介した3つは、どれも当たり前のこと」とした上で、「繰り返し強調してきたとおり、まずは簡単なことから始めてほしい。それがどれだけ小さな一歩でも、自分からチーム、チームから組織へと、影響範囲は徐々に広がっていくはずだ」と激励し、講演を締めくくった。

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この記事の著者

丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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水無瀬 あずさ(ミナセ アズサ)

 現役エンジニア兼フリーランスライター。PHPで社内開発を行う傍ら、オウンドメディアコンテンツを執筆しています。得意ジャンルはIT・転職・教育。個人ゲーム開発に興味があり、最近になってUnity(C#)の勉強を始めました。おでんのコンニャクが主役のゲームを作るのが目標です。

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