MagicPodは、AIテスト自動化プラットフォーム「MagicPod」の新機能として、生成AIを使った「テストケース要約機能」「テスト変更内容要約機能」をリリースしたことを、6月27日に発表した。
テストケース要約機能は、MagicPodを使ってテストを作成する際に、そのテストがどのような内容なのか要約を自動で生成する。
これまで、ある担当者が作ったテストの内容を別の担当者が理解するには、テストの内容を読み込んだり、作成者に聞いたりする必要があったため、理解に時間がかかったり全体像の把握が困難だったりといった問題があった。
テストケース要約機能によってテストの要約が自動で作成されるため、テストを作った人以外でも要約を読むだけでテストの内容が簡単に短時間で理解できるようになり、情報の共有が容易になる。さらに、テストの内容が更新されると要約も自動で更新されるので、要約を人間が更新する手間もかからず、要約の内容がテストと比較して古くなって陳腐化するリスクもない。
テスト変更内容要約機能は、テストケースを変更し保存する際に変更内容を要約した変更メッセージ案を、ボタンを押すだけで生成可能にする。生成された変更メッセージ案は、必要に応じてユーザーが修正できる。
これまで、テストの変更履歴を後から追いやすくするには、わかりやすい変更メッセージを人間が考えて作成する必要があったが、生成AIによってこの作業にかかる時間を削減することが可能になる。また、変更メッセージが簡単に作成できるため、より多くのユーザーが意味のある変更メッセージを記述するようになり、履歴の追跡を容易にする。
なお、今回リリースされた2つの機能では、生成AIの学習設定が無効になっているので、テストスクリプトなどの情報が生成AIの学習に利用されることはない。
また、新機能は追加料金なしで利用できるが、利用にあたっては組織の所有者による事前申請が必要となる。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です