SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Summit 2024 Summer レポート(AD)

東京ガスの内製開発チーム、「技術面接」がエンジニア0人からの挑戦を可能にしたカギだった

【24-C-3】強い内製化組織をつくる、“東京ガス”のエンジニア技術選考プロセス~事業貢献するエンジニアを惹き込むには~

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

エンジニアを採用したい、でも採用していることを誰も知らない

 改めてゼロから採用拡大するにあたり、「ソフトウェアエンジニアにとって東京ガスが内製開発しているということが知られていない。認知度が低いことが一番の課題だった」と杉山氏は話す。実は杉山氏も中島氏も東京ガスへの転職組。杉山氏の入社は2022年10月。一方、中島氏は2022年5月にテックリードとして入社し、内製開発チームの立ち上げにも関わってきた。

 東京ガスが内製開発を行っていることが認知されておらず、エンジニアたちの想起集合に入っていない状態で、スカウト返信率も低迷していたという。「カジュアル面談では、『内製開発に取り組んでいることをご存じでしたか」と聞くと、『いいえ、知りませんでした』と鉄板のやりとりがありました。このままは強い組織を作っていけない。しっかり手を動かせるエンジニアを採用していることをアピールしたいと考え、2023年1月、中島がTrack Testの導入を決めました」(杉山氏)

株式会社ギブリー Track Test事業部長 田島 聖也氏
株式会社ギブリー Track Testカスタマーサクセス事業 田島 聖也氏

 ギブリーのTrackプロダクトの事業領域では、エンジニア・デジタル人材の採用、育成、評価のためのHRプラットフォームとして、幅広いプロダクトを展開している。Track Testは、その中の一つのプロダクトで、コーディングテストツールである。Track Testは大手企業からベンチャーまで累計400社以上の企業が導入しており、コーディングテストの受験者数は累計80万人を突破している。「WebやSI、ゲームなどIT系に加え、自動車、コンサル、人材、社会インフラ、飲料、小売、不動産、金融など幅広い業種・業界の企業に導入いただいております。最近では受験対象がエンジニア職種から、もっと幅広いビジネス職種にまで広がってきていますね。世のDXの風潮を得て、エンジニアからビジネス職を対象にIT素養を図っていくデジタル人材向けアセスメントツールとして拡張を図っている最中です。」(田島氏)

ギブリーのTrackプロダクトの事業領域
ギブリーのTrackプロダクトの事業領域

 Track Testを導入、というニュースリリースをギブリーから発信してもらうと同時に、noteでの広報を実施。とはいえ脆弱な体制は変わらず、myTOKYOGASのリニューアルの開発を進めながら、杉山氏、中島氏が採用も行うという厳しい戦いは続いていたという。中島氏も「とにかく負荷が大きかった」と振り返る。

 杉山氏曰く、その厳しい期間を気合いと根性で乗り越え、リニューアルが完了。その際に取材に応じたり、テックブログを公開したりしたことで、認知度が向上、スカウトへの返信率や応募数も向上した。「myTOKYOGASのリニューアルをやり遂げたこと、そしてしっかりとしたプロダクトがあることもエンジニア採用には、重要だと実感しました」(杉山氏)

次のページ
「コードで世の中を変え、良い待遇を得る。内製開発にはその可能性がある」

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Developers Summit 2024 Summer レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

川又 眞(カワマタ シン)

インタビュー、ポートレート、商品撮影写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社ギブリー

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/20078 2024/10/17 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング