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インテル最新GPU×マルチプラットフォーム開発のリアル──AI・HPC開発の最前線を深掘り

【9/11-12オンライン開催】「AI + HPC DEVELOPER TECH DAY 秋 2025」見どころを徹底解説!

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HPC Dayで注目すべき3つの技術講演

 今回のイベントは1日目がHPC、2日目はAIをテーマにセッションを展開。1日目のHPC Dayでは3つの技術講演を用意。技術講演1はエクセルソフトの宇崎裕太氏による「インテル ソフトウェア開発ツール:コンパイラーとツールのアップデート」。製品概要に加え、インテルソフトウェア開発ツールのバージョン2025に関する主な変更点、各コンパイラーと解析ツール、一部のライブラリーを対象にアップデートの詳細が紹介される。

 インテルのソフトウェア開発ツールは、oneAPI(さまざまなアーキテクチャにおいて、高性能なアプリケーション開発を容易にする、オープンでスケーラブルなソフトウェア・スタック)に基づいており、「インテルが進めるoneAPIを知りたい」という人にとって、必聴のセッションだ。

インテルが推進するoneAPI。CPUやGPUなど複数のアーキテクチャを統合的にサポートし、開発効率とポータビリティを高める
インテルが推進するoneAPI

 例えばAI関連の処理ではGPUやAIアクセラレーターが使われることが多く、シミュレーションにおいても、CPUのみの単一アーキテクチャですべてのワークロードに対応するのは難しくなっている。そのため、「開発スタックの複雑さが増している」と竹田氏は話す。アーキテクチャごとに個別のプログラミングと開発ツールを用意し、学習する。またプラットフォームごとにコードを書き直す必要もあった。そのため開発コストや市場投入するまでの時間もかかっていたという。oneAPIは各種ハードウェアの違いを抽象化してこれらの問題を解決する。

 「開発者はoneAPI のプログラミングモデルに従ったコードを一つ書くだけでさまざまな環境で動かすことができる」と竹田氏。現在、oneAPIはLinux Foundation傘下のマルチアーキテクチャ、マルチベンダーのアクセラレーター・ソフトウェア・エコシステムを構築するオープンな団体「Unified Acceleration(UXL)Foundation」のプロジェクトとして、仕様策定が行われている。元々インテルが主導していたこともあり、インテルは同団体の主要メンバーの1社。ヘテロジニアス・システムを開発ターゲットにしているエンジニアにとっても、見逃せないセッションだろう。

 技術講演2では、「マルチプラットフォーム・プログラミングの現状と可能性」をテーマに、インテル関連のソフトウェア開発情報を発信している「iSUS」の編集長である菅原清文氏が登壇し、oneAPI環境でのCPU、iGPU、NVIDIA GPU、そしてAMD GPUを活用するSYCLによるプログラミングが紹介される。SYCLはクロノスグループが定義する、ヘテロジニアス・システム向けの並列プログラミングを可能とするためのオープンな標準仕様。ベンダー依存から解放されるだけではなく、「パフォーマンス的にも優れている」と竹田氏は言う。

 インテルの子会社の一つである Codeplay Software 社が実施したベンチマークによると、NVIDIA GPU開発のネイティブツールであるCUDAで実装したものに匹敵するパフォーマンスが出たという。

CUDAからC++ with SYCLへ移行
CUDAからC++ with SYCLへ移行

 「SYCLを使うメリットは他のハードウェアでも動かせるだけではなく、パフォーマンスもある程度担保できること」と竹田氏は言う。SYCLの利用事例を知りたいという人は、エクセルソフトの中村弘志氏の技術講演3「HPCコードにおけるSYCLの利用事例:OpenFDTD_SYCL」を聴講してほしい。同セッションでは、とあるコミュニティー・ユーザーの尽力により、オープンソースの電磁界シミュレーター・ソフトウェア「OpenFDTD」をSYCLに対応させた「OpenFDTD_SYCL」が公開され、NVIDIAのGPUに加え、インテルのGPUでも利用できるようになった。この取り組みを例に、HPC向けプログラムコードへSYCLを適用する方法が紹介されるという。

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2日目はAIアプリケーション開発者必見の技術講演

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

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丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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