サーバサイドの構築 1
1.Google App Engine SDKインストール
Google App Engine SDKをインストールするにはEclipseを利用します。EclipseのSoftware Updateから、次のインストール・ロケーションを入力し、インストールします(Eclipse 3.4使用時)。
- http://dl.google.com/eclipse/plugin/3.4
2.プロジェクトの作成
Google App Engineのプロジェクトを作成するには、Eclipseのツールバーから以下のアイコンをクリックします。
次の画面が表示されるので、Project nameとPackageを入力し、Use Google Web Toolkitのチェックをはずして、Finishボタンを押下します。ここでは、Project nameにmemo_server、Packageにmemoを入力しています。
これでGoogle App Engineプロジェクトが新規に作成されます。ここで自動生成されたサーブレット(memo/memo_serverServlet.java)は、Curl ORBが通信部分の処理を担ってくれるため必要ありません。POJOで作ったサービスクラスを用意するだけで、Curlとのやり取りが可能となります。
3.Curl ORBセットアップ
次にCurl ORBをSourceForge.NETからダウンロードし、展開します(curl-orb_0.6_stable_bin.zipをダウンロードします)。展開したディレクトリのjava/webをEclipseのwarディレクトリ配下にまるごと上書きコピーします。Curl ORBはXMLやJSONとは違い、バイナリフォーマットを利用しており、高速かつデータ通信量を大幅に縮小できますので、Googleの課金体系にも有利になるかもしれません。
4.Spring Frameworkセットアップ
Spring Frameworkは必ずしも必要ではありませんが、今回はサービスクラスの管理にSpring Frameworkを使いたいので、バージョン2.5をダウンロードし、以下の4つのjarファイルをwar/WEB-INF/libにコピーします。
- spring-core.jar
- spring-beans.jar
- spring-context.jar
- spring-web.jar
5.ライブラリの登録
Curl ORBおよびSpring Frameworkのライブラリを利用するため、User Librariesとして登録します。登録するには、Eclipse上のプロジェクト(ここではmemo-server)を右クリックし、Build Path → Add librariesから以下の2つのUser Librariesを作成してください。
User Libraries | 登録するjarファイル |
---|---|
Curl ORB | common-annotations.jar、commons-beanutils-1.8.0.jar、commons-codec-1.2.jar、commons-httpclient-3.1.jar、commons-lang-2.4.jar、commons-logging-1.1.jar、curl-orb-server.jar、curl-serializer.jar |
Spring Framework | spring-beans.jar、spring-context.jar、spring-core.jar、spring-web.jar |
Google App Engine for Javaの利用については、こちらに詳しく説明されていますのでご覧ください。