対象読者
- Windows Azureに初めて触れる方
- Visual Studio 2008利用者
Windows Azureアプリケーションをクラウド上で運用する準備
前回の記事では、Windows Azureのアプリケーションを作成しローカルで実行するところまで扱いました。今回は、作成したアプリケーションを実際にクラウド上に配置して運用する方法を扱います。
Windows Azure アカウントを取得する
作成したアプリケーションをクラウド上で運用するためにまず、Windows Azureのアカウントを取得しなければなりません。
「Azure Services Platform デベロッパーセンター」のWebページで、アカウントの取得やドキュメントの入手、ビデオの視聴などが行えます。
アカウントを新規に取得する際には上記サイトにアクセスし、[Azure Services Platform のテクノロジ]-[Windows Azure]-[Windows Azureに登録する]のリンク、「新しいアカウントを登録する」をクリックします。
以下の画面が表示されます。
Windows Azureのアカウント取得にはWindows Live IDが必要です。既に持っている場合はメールアドレスとパスワードを入力し、[サインイン]ボタンをクリックしてください。持っていない場合は[今すぐサインアップする]ボタンをクリックして、Windows Live IDアカウントを取得したうえで改めて本画面からサインインしてください。 サインイン後、「登録」画面に進みます。
姓、名、メールアドレスなど必須事項を入力します。登録したメールアドレスに後ほどアカウントを有効にするための「トークン」と呼ばれる招待コードが送付されます。筆者の環境では、ここでログインしているWindows Live IDのメールアドレスを入力したところ、招待コードが届かないケースがありました。もし、一定期間経過しても招待コードが届かない場合は別のメールアドレスで再登録してみてください。
入力完了後[次へ]ボタンをクリックしましょう。
「電子メール アドレスの所有者の確認」画面が表示されるので、[次へ]ボタンをクリックします。クリック後しばらく経つと先ほど入力したメールアドレスに[確認の電子メール]という件名のメールが届きます。メール本文内の確認用リンクをクリックして、所有者確認を済ませてください。所有者確認終了後「登録情報の入力」画面に移ります。
[続行]ボタンをクリックします。
続いて表示される「使用条件」画面で規約を読んだ上で[同意する]ボタンをクリックしましょう。続いて「Connectへようこそ」画面に進みます。
任意のハンドル名を入力し、[続行]ボタンをクリックしてください。以上で特に問題なければユーザー登録が成功します。
以上でWindows Azureのユーザー登録は完了しました。ただし、ユーザー登録からトークンの到着まではしばらく時間がかかります。筆者の場合はアカウント作成からトークンの受け取りまで6日ほど必要でした。実際にクラウド上でアプリケーションを運用するのはトークンの受け取り後となります。
ユーザー登録が完了したので早速Windows Azureのポータルにアクセスしましょう。先ほど利用した「Azure Services Platform デベロッパー センター」に戻ります。
[Azure Services Platform のテクノロジ]-[Windows Azure]-[Windows Azure に登録する]の、[既存のアカウントでサインインする(英語)]のリンクをクリックしてください。「Azure Services Developer Portal」の「New Account」画面に進みます。
ニュース購読の可否をチェックし、[Country]と[Language]を指定して[I Agree]ボタンをクリックします。以下の画面に進みます。
[Continue]ボタンをクリックしましょう。 続いて「Redeem your invitation token」画面が表示されます。ここで前述のトークンを入力してアカウントを有効にする必要があります。まだ、トークンを入手していない場合[Cancel]ボタンをクリックします。以下の画面に進みます。
Azure Services Developer Portalのサマリー画面です。作成したアカウントのスタートページになります。プロジェクトの作成や管理、確認などはこの画面から行います。トークンを入力していない場合はプロジェクトを作成することはできません。
さて、後ほどトークンが届いたら、この画面から[Account]タブをクリックして、アカウント管理画面に進みます。
[Tokens]-[Manage My Tokens]のリンクをクリックしてトークンの入力画面に進みます。
「Resource Token ID」欄に送付されてきたトークンを入力し[Claim Token]ボタンをクリックします。正しいトークンを入力すれば、Windows Azureのアカウントは有効になり、実際にプロジェクトを作成したり、アプリケーションをクラウド上に配置し運用したりすることができるようになります。
以上で運用の準備段階であるアカウントの取得は完了です。