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事例インタビュー

マッシュアップでWebサービス開発が20分で可能に
――東京ガス、MashupHubを技術検証

IBM InfoSphere MashupHubによるエンタープライズ用途でのマッシュアップ

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 マッシュアップというと、オープン系のAPIやWebサービスを組み合わせて、主にエンドユーザー向けのサービスを構築するというイメージが強い。反面、エンタープライズ用途でマッシュアップというとあまりなじみがないかもしれない。東京ガスでは、業務システムなどに応用するWebサービスの開発効率を上げるため、IBM InfoSphere MashupHubを利用したシステムを構築し、実証実験を行ったという。その経緯、効果、課題などを東京ガスに聞いた。

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エンタープライズ用途でのマッシュアップ

 マッシュアップというと、オープン系のAPIやWebサービスを組み合わせて、主にエンドユーザー向けのサービスを構築するというイメージが強い。実際、このようなマッシュアップで斬新なサービスが創出されている。反面、エンタープライズ用途でマッシュアップというとあまりなじみがないかもしれない。東京ガスでは、IBM InfoSphere MashupHub(以下、MashupHub)を利用し、業務システムでのWebサービス開発を効率化できるか否かの実証実験を行ったという。

 その経緯、効果、課題などを東京ガスに聞いた。インタビューに答えてくれたのは、東京ガスグループのティージー情報ネットワーク ITソリューション1部 LIVALITプロジェクト 木津吉永氏と同CIS第2グループ 有川良達氏だ。

なぜMashupHubを選択したのか?

――まず、どのような経緯でMashupHubによるWebサービス開発の効率化というものを考えたのでしょうか。

木津氏:東京ガスでは数多くあるシステムを効率よく連携するためにシステム間連携基盤の標準化を推進しています。同期型のシステム間連携では、SOAPベースのWebサービスを標準技術として採用する方向で進めています。そこで、開発したWebサービスをさらに組み合わせて(マッシュアップさせて)、いろいろなアプリケーションやサービスを開発できないかと、考えたのが発端といえるでしょうか。

ティージー情報ネットワーク ITソリューション1部 LIVALITプロジェクト 木津吉永氏
ティージー情報ネットワーク ITソリューション1部 LIVALITプロジェクト 木津吉永氏

 実際このようなサービス開発の効率化を考えたとき、いろいろな製品やサービスを比較、検討してみました。ところが、調べてみると、エンタープライズ用途で、かつ社内のデータリソースや既存のWebサービスをマッシュアップできるようなシステムがIBMのMashupHubとKapow MashupServerくらいしか存在しないことが分かりました。

マッシュアップを行う製品やサービスの比較
マッシュアップを行う製品やサービスの比較

 Microsoft PopflyやGoogle Mashup Editorは非商用でありデータやサービスのマッシュアップというより、ユーザーインターフェイス(UI)の部分のマッシュアップが専門です。IBM Lotus Mashupsは商用ですが、やはりUIのマッシュアップです。データレベルのマッシュアップや情報ソース(Webサービス)のマッシュアップをカバーしている製品はほとんどありませんでした。

 最終的にMashupHubに決定したのは、選定時に両社に問い合わせをしたのですがKapowから返事がもらえなかったのに対し、IBMはきちんとフォローしてくれたからというのもあります(笑)。

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マッシュアップ方式で行った検証内容

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この記事の著者

中尾 真二(ナカオ シンジ)

フリーランスのライター、エディター。アスキーの書籍編集から始まり、翻訳や執筆、取材などを紙、ウェブを問わずこなす。IT系が多いが、たまに自動車関連の媒体で執筆することもある。インターネット(とは当時は言わなかったが)はUUCPの頃から使っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/4161 2009/08/19 14:00

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