CentOSにCatalystをインストール
本連載ではLinux環境として、CentOS 5.3の「Server」パッケージ(GUI無し)を前提にしています。CentOS 5.3では標準でPerlの5.8.8がインストールされていますが、今回は5.8.9にバージョンアップするために、ソースコードからインストールします。
事前準備
Perlをソースからインストールするためにはgccが必要となるため、インストールされていない場合にはここで入れておきましょう。CPANのモジュールをインストールする際にも、例えばDBD::SQLiteなどのプラグインではCのコンパイラが必要になります。
本記事ではCentOSに付属するyumを利用してインストールします。yumの実行はrootユーザーで行う必要があります。
# yum install gcc
Perl 5.8.9のインストール
CPANのPerl Source Codeページから、「perl-5.8.9.tar.gz」をダウンロードし、インストールします。
# wget http://cpan.org/src/perl-5.8.9.tar.gz # tar zxvf perl-5.8.9.tar.gz # cd perl-5.8.9 # ./configure.gnu # make # make test # make install
インストールされたPerlのバージョンを確認します。5.8.9になっているでしょうか?
# perl -v
This is perl, v5.8.9 built for i686-linux
Copyright 1987-2008, Larry Wall
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CPANを最初に起動する場合の設定
Linuxの他のディストリビューションではパッケージとしてインストールすることも可能ですが、本記事ではCPANを使ってCatalystをインストールします。
CPANを初めて実行する場合には、いくつかの情報を設定する必要があります。この設定はデフォルトでは自動的に行われるようになっているので、ここでは自動設定を選択します。
CPANを起動するには次のコマンドをrootユーザーで実行します。
# perl -MCPAN -e shell
CPANシェルを起動すると、最初に自動的に設定するかどうか聞かれますので、デフォルトのままで設定を行います。
Would you like me to configure as much as possible automatically? [yes]
CPANでは依存関係をチェックして、必要なものがあれば追加インストールしていきますが、デフォルトの設定ではそのすべてに対してインストールしてよいかどうかを確認してきます。
Catalystが依存するモジュールは多いため、そのすべてで「yes」を選択しても良いのですが、依存関係が「必須」のモジュールについては自動的にインストールするように設定することもできます。
この設定はCPANシェルを起動した後で、次のように行います。
cpan[1]> o conf prerequisites_policy follow cpan[2]> o conf commit
cpan[1]の行では、インストールしようとしたモジュールで依存関係が「必須」のモジュールについてのポリシーを定義しています。デフォルトでは「ask」(その都度確認)ですが、ここでは「follow」(自動的に入れる)としています。cpan[2]の行では、変更した設定を反映しています。
以上でCPANについての設定情報登録が終わりました。
Catalystのインストール
Installing Catalystでは、さまざまな方法でのインストール方法が説明されています。ここでは、一般的な方法として紹介されている、Matt Troutさんの「cat-install」スクリプトを使ったインストール方法を説明します。
http://www.shadowcat.co.uk/static/cat-installから、cat-installスクリプトを取得して実行するのですが、そのまま実行するとエラーになってしまいます。これは依存するモジュールのバージョン不整合によって発生するため、先に必要なモジュールを入れておく必要があります。まず、「Module::Build」と「YAML」モジュールをCPANシェルでインストールします。
cpan[3]> install Module::Build cpan[4]> install YAML cpan[5]> q
cpan[5]の行では、CPANシェルを終了しています。
次にcat-installをダウンロードし、Perlスクリプトとして実行します。
# wget http://www.shadowcat.co.uk/static/cat-install # perl cat-install
このスクリプトを実行すると、Catalystのランタイム環境がインストールされます。Catalystにはヘルパースクリプトと呼ばれる開発を支援するためのスクリプトも用意されています。これらのスクリプトを利用して開発を行うには、別途「Catalyst::Devel」もインストールする必要があります。次のコマンドで開発環境もインストールしましょう。
# perl -MCPAN -e 'install Catalyst::Devel'
ここまでで最低限のCatalystの開発環境がインストールできました。今後の連載ではいくつかのプラグイン(Catalyst::View::TTなど)を使用しますが、これらはまだ入っていないので、必要になった時点でインストール方法などを説明していきます。
また、その他に「Task::Catalyst」をインストールする方法もあります。
# perl -MCPAN -e 'install Task::Catalyst'
これは、Catalystのランタイム、開発環境に加えて、いくつかのプラグインをインストールできます。依存するCPANモジュールの数も多いため、インストールに時間がかかりますが、こちらでインストールすることもできます。ただし筆者の環境では執筆時の最新環境(5.80005)だと正常にインストールできませんでした。
本記事ではCentOSでのインストール方法を紹介しましたが、UbuntuやDebianではパッケージとしてCatalystの環境が用意されており、aptを使ってインストールすることもできます。今後の連載では他のOSでCatalyst環境を構築する方法や、mod_perlを使ってApacheと連携させる方法などについても説明していく予定です。
WindowsにCatalystをインストール
ここではWindows Vista上に、Windows上のPerl実行環境であるActivePerl、そしてCatalystをインストールする手順を説明していきます。
ActivePerlのインストール
ActiveStateのダウンロードサイトからActivePerl5.8.9系の最新バージョンをダウンロードします。
執筆時点の5.8.9系の最新バージョンは「ActivePerl 5.8.9.826」です。このバージョンの「Windows Installer(MSI)」ファイルをダウンロードして、インストールします。デフォルトのインストールフォルダは「C:\Perl」となっているので、変更せずにこのままインストールします。
Catalystのインストール
ActivePerlには「Perl Package Manager(PPM)」という便利なパッケージ管理ツールも含まれているので、Windows上ではこのPPMを使用してCatalystの環境をインストールします。
PPMを起動するには、Windowsのスタートメニューから[すべてのプログラム]-[ActivePerl 5.8.9 Build 826]-[Perl Package Manager]を選択します。
ここでは、Catalyst::Develをインストールします。PPMのメニューから[View]-[All Packages]を選択して、インストール可能なすべてのパッケージを表示させます。この中から「Catalyst-Devel」を探して、選択します。
「Catalyst-Devel」を選択したら、メニューの[Action]-[Install Catalyst-Devel 1.19]を選択して、マークを設定します。次の図のようにアイコンにプラスマークがつけられているのが確認できると思います。
次に、メニューから[File]-[Run Marked Actions]を選択して、「Catalyst-Devel」をインストールします。


