Windows Azure Storageがサポートするストレージ
Windows Azure Storageは、次の3つのストレージをサポートしています。
ストレージ | 用途 | 構造 |
ブロブ | データ保存 | バイナリデータを保存。ファイルシステムのようなシンプルな構造。 |
テーブル | データ保存 | 非リレーショナルの表形式でデータを保存。エンティティとプロパティで構成。 |
キュー | メッセージ交換 | 非同期のメッセージ交換のために使用。 |
表から分かるように、各ストレージは用途やデータ構造に違いがあります。ブロブとテーブルはデータ保存のために使用し、キューはメッセージ交換のために使用します。
それぞれのストレージの詳細について説明する前に、まず、どのストレージにアクセスする場合にも関係する共通の概念である、アカウントについて説明しておきましょう。
このアカウントとは、第2回でも紹介したAzure Services Developer Portalにサインインするためのユーザーアカウントとは異なるもので、ストレージアカウントとも呼ばれます(以降、ストレージアカウントと呼びます)。現在のCTP版では、1ユーザーアカウントに対して2つまでストレージアカウントを作成することができます。ストレージアカウントの実際の取得方法については、後ほど解説します。
ストレージアカウントには、Windows Azureクラウド上で一意となる名前を付けます。この一意となるストレージアカウントをURIパスの一部に含めることにより、各ストレージの固有のURIが定まります。このURIのことをエンドポイントと呼びます。
それでは、各ストレージの特徴や構造について、もう少し詳しく見てみましょう。