CentOS上のApacheにインストール
CentOSでは、Apacheをyum
を使用してインストールし、mod_perlはソースからインストールしました。以下の作業はすべてrootユーザーで実行します。
Apache 2.2のインストール
Apacheはyum
でインストールしました。mod_perl 2.0のコンパイルにはapxsというファイルが必要になりますので、httpdに加えてhttpd-develをインストールします。rootユーザーで次のコマンドを実行します。
# yum install httpd # yum install httpd-devel
ExtUtils::ParseXSモジュールのアップグレード
筆者はここでだいぶ苦労したのですが、環境によってはExtUtils::ParseXS
をアップグレードしないとmod_perl 2.0のコンパイルに失敗します。ExtUtils::ParseXS
をアップグレードするには、次のコマンドを実行します。
# perl -MCPAN -e 'upgrade ExtUtils::ParseXS'
mod_perl 2.0のインストール
本連載の環境では、システムに標準でインストールされるPerlではなく、ソースからインストールしていますので、mod_perl 2.0もソースからインストールします。mod_perlのサイトからソースをダウンロードし、展開します。Apacheのバージョンは2.2なので、mod_perl 2.0の方を選択してください。
# wget http://perl.apache.org/dist/mod_perl-2.0-current.tar.gz # tar zxvf mod_perl-2.0-current.tar.gz
mod_perl 2.0をインストールするには、Makefile.PLを使用してMakefileを作成する必要があります。次のようにオプションを指定し、make
、make install
を実行します。
# cd mod_perl-2.0.4 # perl Makefile.PL MP_APXS=/usr/sbin/apxs # make # make install
Catalyst::Engine::Apacheのインストール
そして、最後にApache 2.x/mod_perl2.x用の実行エンジンであるCatalyst::Engine::Apache2::MP20
モジュールをインストールします。これはCatalyst::Engine::Apache
に含まれるモジュールなので、次のようにインストールします。
# perl -MCPAN -e 'install Catalyst::Engine::Apache'
Windows上のApacheにインストール
Windowsでは、Apacheとmod_perl 2.0をソースからコンパイルせずに、バイナリ形式をインストールしました。Apacheのサイトでは現在Windows用バイナリは2.2系のみがダウンロード可能となっています。
Apache 2.2のインストール
Apacheのサイトから、mod_sslのついていないApache 2.2系の最新版で、MSIインストーラ形式のファイルをダウンロード、インストールしました。執筆時の最新バージョンは2.2.15です。今回の例では、インストールディレクトリは「C:\Apache2.2」としました。
mod_perl 2.0のインストール
ActivePerlに付属するPPM(Perl Package Manager)を使用すればバイナリ形式のmod_perl 2.0をインストールできます。PPMを使用したmod_perl 2.0のインストール方法については、mod_perl 2.0 Win32 Installation Instructionsを参考にしました。
コマンドプロンプトから次のコマンドを実行してインストールしました。
> ppm install http://theoryx5.uwinnipeg.ca/ppms/mod_perl.ppd
ダウンロードが完了したら、Apache 2.2のモジュールディレクトリを聞かれますので、先ほどインストールした「C:\Apache2.2\modules」を指定します。
Catalyst::Engine::Apache2のインストール
Windows版でもCatalyst::Engine::Apache2::MP20
をインストールします。こちらもPPMを使用してインストールしますが、パッケージ名は「Catalyst-Engine-Apache」となっていることに注意してください。