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Webアプリケーションフレームワーク「Catalyst」入門

初めてのCatalyst入門(12)
ログイン/セッション管理

セッション管理、ユーザー認証、PSGI/Plack

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PSGIとPlack

 最後に、昨年あたりから話題になっているPSGI/Plackについて紹介します。

 Webアプリケーションを実装する際には、オレオレフレームワークを含め、何らかのWebアプリケーションフレームワークを使用することが多いと思います。

 Perlについても、この連載で紹介しているCatalystをはじめとして、ArkやJiftyなどのさまざまなWebアプリケーションフレームワークがあります。

 WebアプリケーションフレームワークとApacheなどのWebサーバを連携させる場合には、これまではCatalyst::Engine::Apache2::MP20やCatalyst::Engine::FastCGIのように、Webアプリケーションフレームワーク側で対応するコードを実装していました。

 PSGI(Perl Web Server Gateway Interface)は、PythonにおけるWSGIや、RubyのRackを参考にして定義されたWebアプリケーションフレームワークとWebサーバの間をつなぐためのインターフェース仕様であり、このPSGIに従ったアダプタをフレームワーク側が実装していれば、特別な対応コードを書くことなく、さまざまなWebサーバで動作できるようになります。

 PlackとはPSGIの参照実装であり、ApacheやFastCGIなどに接続するための各種ハンドラ、そしてユーティリティクラスなどが用意されています。

 PSGIとPlackの情報は、PSGI/Plackにまとまっておりますので、こちらをご参照ください。

 実際に使ってみたい方は、CPANでもPSGIPlackとして公開されています。

 また、PSGIに対応したCatalystのアダプタもCatalyst::Engine::PSGIで公開されていますので、ご興味のある方はお試しください。

 今年の10月に開催されたYAPC::Asia Tokyo 2010でも、PSGIやPlackに関するセッションが行われるなど、注目の高さが伺えます。

まとめ

 本記事では、一般的なWebサイトでは必須とも言える、セッション管理と認証管理をサポートしてくれるプラグインについて紹介しました。

 また、今後のPerlによるWebアプリケーションフレームワークでは必須となるであろうPSGI/Plackについても、簡単ではありますが紹介しました。

 次回は、フォーム関連の処理を助けてくれるプラグインについて紹介します。

参考資料

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 花田 善仁(ハナダ ヨシヒト)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/5648 2011/01/07 14:00

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