はじめに
これまでの連載で、Webサイトを構築するにあたって、Catalystではどのように実現するかについて説明してきました。特に前回と前々回では2回にわたって、フォーム処理を実装するのに役立つ、パラメータ検証と自動設定を行うプラグインと、フォームにまたがって一連のトランザクション処理を実現するための、コントローラモジュールについて紹介しました。
連載の最後となる本記事では、Catalystでメール送信を便利に行うことのできるモジュールについて説明します(これまでの連載記事一覧)。
対象読者
- Perlで簡単なスクリプトを作成したことのある方
- Webアプリケーションの基本的な仕組み(HTTPリクエスト、レスポンスなど)についての知識のある方
必要な環境
本連載で紹介するサンプルなどで実行している環境は次の通りです。
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CentOS 5.3
- Perl 5.8.9
- Catalyst 5.80032
また、動作確認を行ったWindowsの環境は次の通りです。
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Windows Vista
- ActivePerl 5.8.9 Build 827
- Catalyst 5.80032
サンプル用のアプリケーションスケルトンを作成
本記事では、EmailSampleというアプリケーションを使用して、モジュールの使い方などを説明します。EmailSampleアプリケーションスケルトンを作成するには、いつものようにコマンドラインから次のように入力し、実行します。
$ catalyst.pl EmailSample
今回のサンプルでもViewとしてCatalyst::View::TTを使用するので、最初にWebページテンプレート用のViewも作成しておきます。
$ ./EmailSample/script/emailsample_create.pl view TT TT