AppFabric Cachingの管理
サンプルプログラムの説明に先立って、AppFabric Cachingの管理について説明します。AppFabric Cachingの管理も通常のWindows Azureと同じく「管理ポータル」上で実施します。
管理ポータルを開き、[Service Bus, Access Control & Caching]を選択すると、AppFabricツリーが表示されます。ツリーから[Caching]を選択するとCachingの管理画面となります(図3)。AppFabric Cachingの管理はこの画面を起点に行います。
サービス名前空間の作成
AppFabric Cachingを利用するには、管理ポータルからサービス名前空間(Service Namespace)を作成する必要があります。ここでは、サービス名前空間の作成方法について説明します。
リボンから[New Namespace]ボタンをクリックします。サービス名前空間の作成ダイアログが表示されるため、必要な情報を入力し、[Create Namespace]ボタンをクリックします(図4)。
- Available Serviceから[Cache]チェックボックスを選択します。アクセスコントロールやサービスバス用のサービス名前空間も同時に作成できますが、今回は作成しません(*1)。
- AppFabric Caching用のサービス名前空間を入力します。Azureサービス全体で一意でなければなりません。[Check Availability]ボタンをクリックして、「Available」と表示されれば作成可能です。また、Country/Regionには、利用するホスティングサービスと同じ場所を指定します。異なる場所に作成すると別データセンターとなるため、キャッシュとして速度が出ないばかりか、データ転送料金がかかってしまうため注意が必要です。
- [Cache Size]リストボックスから利用したいサイズを選択します。前述通り、128MB/256MB/512MB/1GB/2GB/4GBまでの間で選択可能です。
サービスバスのサービス名前空間を作成すると、別途課金が発生する場合があるため注意してください。
しばらくして、Status欄がActiveになれば作成完了です(図5)。