サンプルプログラムの作成
ここからは、Traffic Manager経由でサービスを提供するWebロールを作成します。Traffic Manager経由のアクセスでは、ロードバランス方式によっては、どこのデータセンターのDNS名が返却され接続されるか決まっていません。従って、サンプルプログラムでは配置した地域とリクエストされたホスト名が表示されるように作成します(図10)。
[1]プロジェクトの作成
Visual Studioを起動し、[ファイル]-[新規作成]-[プロジェクト]を選択します。Windows Azureプロジェクトを選択し[OK]ボタンをクリックします。新しいWindows Azureプロジェクト作成画面が表示されるため、ASP.NET Webロールを選択し[OK]ボタンをクリックし、新しいソリューションを作成します。
[2]Webフォームの修正
情報を表示するためにWebフォームを修正します(リスト1)。ホスト名はRequestヘッダから取得した値を表示し、フォント色と地域は、構成設定ファイルで定義した値を参照します。
<%@ Page Title="ホーム ページ" Language="C#" MasterPageFile="~/Site.master" AutoEventWireup="true"
CodeBehind="Default.aspx.cs" Inherits="WebRole1._Default" %>
<%@ Import Namespace="Microsoft.WindowsAzure.ServiceRuntime" %>
<asp:Content ID="HeaderContent" runat="server" ContentPlaceHolderID="HeadContent">
</asp:Content>
<asp:Content ID="BodyContent" runat="server" ContentPlaceHolderID="MainContent">
<p style="font-size: 150%;
font-weight: bold;
color : <%= RoleEnvironment.GetConfigurationSettingValue("color") %>">
地域 = <%= RoleEnvironment.GetConfigurationSettingValue("region") %><br />
ホスト名 = <%= this.Request["HTTP_HOST"] %><br />
</p>
</asp:Content>
[3]構成設定ファイルの編集
構成設定ファイルに値を定義します。[Windows Azureプロジェクト]-[ロール]-[WebRole1]を選択しダブルクリックするとプロパティエディタが表示されます。[設定]を選択し、colorとregionを設定します。東アジアに配置する場合には、それぞれ「Green」と「East Asia」を設定し、北中央アメリカに配置する場合は、「Red」と「North Central U.S.」を設定します。
[4]監視用エンドポイントファイルの作成
監視用のエンドポイントファイルを作成します。Webロールプロジェクトのコンテキストメニューから、[追加]-[新しい項目]を選択します。新しい項目の追加ダイアログが表示されるため、HTMLページを選択し、「endpoint.htm」ファイルを追加します。Traffic Managerが監視のためにアクセスするだけであるため、内容を修正する必要はありません。
サンプルの修正は、これで完了です。Traffic Managerの動作確認では、配置したサービスにリモートデスクトップ接続して確認する項目があるため、あらかじめリモートデスクトップ接続の構成をしておきます。構成方法は、『Windows Azureの運用/デバッグを効率化する リモートデスクトップ』を参照してください。
作成したサンプルプログラムを、それぞれのホステッドサービスに配置します。Traffic Managerを経由せずに直接ホストされたサンプルプログラムにアクセスしてみます。図13 のような画面が表示されれば正しく配置できています。表示されるホスト名は、いずれもcloudapp.netであることを確認してください。



