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Windows Azure新機能チュートリアル

複数データセンター間でロードバランス機能を提供するTraffic Manager

Windows Azure新機能チュートリアル(8)

サンプルプログラムの作成

 ここからは、Traffic Manager経由でサービスを提供するWebロールを作成します。Traffic Manager経由のアクセスでは、ロードバランス方式によっては、どこのデータセンターのDNS名が返却され接続されるか決まっていません。従って、サンプルプログラムでは配置した地域とリクエストされたホスト名が表示されるように作成します(図10)。

図10 サンプルプログラム画面
図10 サンプルプログラム画面

[1]プロジェクトの作成

 Visual Studioを起動し、[ファイル]-[新規作成]-[プロジェクト]を選択します。Windows Azureプロジェクトを選択し[OK]ボタンをクリックします。新しいWindows Azureプロジェクト作成画面が表示されるため、ASP.NET Webロールを選択し[OK]ボタンをクリックし、新しいソリューションを作成します。

[2]Webフォームの修正

 情報を表示するためにWebフォームを修正します(リスト1)。ホスト名はRequestヘッダから取得した値を表示し、フォント色と地域は、構成設定ファイルで定義した値を参照します。

リスト1 Webフォーム(Default.aspx)
<%@ Page Title="ホーム ページ" Language="C#" MasterPageFile="~/Site.master" AutoEventWireup="true"
    CodeBehind="Default.aspx.cs" Inherits="WebRole1._Default" %>
<%@ Import Namespace="Microsoft.WindowsAzure.ServiceRuntime" %>

<asp:Content ID="HeaderContent" runat="server" ContentPlaceHolderID="HeadContent">
</asp:Content>
<asp:Content ID="BodyContent" runat="server" ContentPlaceHolderID="MainContent">
<p style="font-size: 150%; 
          font-weight: bold;
          color : <%= RoleEnvironment.GetConfigurationSettingValue("color") %>">
    地域 = <%= RoleEnvironment.GetConfigurationSettingValue("region") %><br />
    ホスト名 = <%= this.Request["HTTP_HOST"] %><br />
</p>
</asp:Content>

[3]構成設定ファイルの編集

 構成設定ファイルに値を定義します。[Windows Azureプロジェクト]-[ロール]-[WebRole1]を選択しダブルクリックするとプロパティエディタが表示されます。[設定]を選択し、colorとregionを設定します。東アジアに配置する場合には、それぞれ「Green」と「East Asia」を設定し、北中央アメリカに配置する場合は、「Red」と「North Central U.S.」を設定します。

図11 構成設定画面
図11 構成設定画面

[4]監視用エンドポイントファイルの作成

 監視用のエンドポイントファイルを作成します。Webロールプロジェクトのコンテキストメニューから、[追加]-[新しい項目]を選択します。新しい項目の追加ダイアログが表示されるため、HTMLページを選択し、「endpoint.htm」ファイルを追加します。Traffic Managerが監視のためにアクセスするだけであるため、内容を修正する必要はありません。

図12 エンドポイントファイルの作成
図12 エンドポイントファイルの作成

 サンプルの修正は、これで完了です。Traffic Managerの動作確認では、配置したサービスにリモートデスクトップ接続して確認する項目があるため、あらかじめリモートデスクトップ接続の構成をしておきます。構成方法は、『Windows Azureの運用/デバッグを効率化する リモートデスクトップ』を参照してください。

 作成したサンプルプログラムを、それぞれのホステッドサービスに配置します。Traffic Managerを経由せずに直接ホストされたサンプルプログラムにアクセスしてみます。図13 のような画面が表示されれば正しく配置できています。表示されるホスト名は、いずれもcloudapp.netであることを確認してください。

図13 直接アクセスした画面
図13 直接アクセスした画面

次のページ
Traffic Managerの動作確認

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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