はじめに
スマートフォンアプリの開発では、Android向けの開発はiPhoneとともに盛んです。しかし、通常iPhoneとは開発環境も言語も異なるために、別のコード、別のスキルが必要となり開発者の苦労は絶えません。
先日紹介したRadPHP XE2によるiOSアプリの開発例では、PHPを使ってiOSアプリを効率よく開発できる様子を紹介しました。今回は、これをAndroid用の開発に適用してみましょう。
手順はいたって簡単で、コンバートする対象を変えるだけです。つまり1つのソースから複数のデバイスのネイディブアプリを生成することができるのです。
「アラームアプリ」試作版
今回は、ちょっと実用性のある機能を試作してみたいと思います。予定表アプリのアラームなどでよく見かける「メッセージボックス」や「バイブレーション」の機能を、RadPHP XE2の通知コンポーネントを使って実装します。予定表のような機能は実装しませんが、いろいろなアプリで応用できるはずです。
今回はこの「アラームアプリ」試作版を作成し、それを Android用のネイティブアプリへ変換して、Androidのエミュレータ上で動作を確認したいと思います。
モバイルアプリケーションの新規作成
RadPHP XE2を起動したら、メインメニューより[ファイル]-[新規作成]-[その他]を選択し、「新規追加」ダイアログを表示します。
左のツリーから[RadPHPプロジェクト]を選択します。そして、右側の一覧から[Mobile Application]を選択して[OK]ボタンをクリックします。
すると、モバイル開発用の設計画面が表示されます。
今回は Androidをターゲットとしますので、外観を変えておきましょう。設計画面上部にあるドロップダウンリストでスキンを選びます。今回は、「HTC Eris - Vertical(320x455)」を選択します。
何もない状態で、画面左下のオブジェクトインスペクタ上のEncodingプロパティの値を設定します。
プロパティ | 値 |
Encoding | Unicode(UTF-8)|utf-8 |
EncodingをUTF-8に設定することで、日本語を含むマルチバイト文字を文字化けせず扱うことができます。