JavaScriptイベントを使ってコーディング
ボタンをクリックしたらお知らせを表示する
お知らせを表示するタイミングはアプリによって異なるでしょう。時間が来たり、何らかの状態の変化があったときなどに、通知したいことがありますよね。
今回は、あまり複雑な処理は書かずに、単純にMButton1をクリックしたときにお知らせが表示されるようにします。ではコードを記述しましょう。
通常、コンポーネントに対する操作に対応するコードを記述するには、イベントを使いますが、今回はJavaScriptイベントを使います。JavaScriptイベントはクライアントサイドで処理されるので、よりインタラクティブな処理が可能です。また、このJavaScriptイベントハンドラ内では、JavaScriptのライブラリであるjQueryのコードを記述することも可能です。
では、設計画面でMButton1が選択されている状態で、オブジェクトインスペクタでJavascriptタブをクリックします。
まずOnClickの部分をダブルクリックして、JavaScriptイベントハンドラを生成します。そして、お知らせを表示させるためのコードを記述します。記述するコードはたったの1行。
MNotification1Notification();
お知らせを表示するためのNotification()を、コンポーネント名であるMNotification1の後に続けて記述します。 このときは大文字小文字を間違えないように記述してください。
(参考:jQuery日本語リファレンス http://semooh.jp/jquery/)
これでアプリケーションは完成です。IDEのメニューより[ファイル]-[すべて保存]で、ここまでの状態を保存しましょう。
さて、この作成したアプリの動作をAndroidエミュレータ上で確認するためには、ちょっとした準備が必要です。
Androidアプリを作成するために
RadPHP XE2でのAndroid開発ですが、RadPHP XE2には Android開発をサポートするための
- Android Project Tool
- Java SE Developers Kit
- Android SDK Tools
- Android Platform 2.3.1
- Apache Ant 1.8.2
がセットになったandroid-setup.exeが用意されています。
これをRadPHP XE2がインストールされたPCと同じPCにインストールするだけです。
インストールはRadPHPのインストールの際に表示されたダイアログ(図8)でRadPHP本体と一緒にインストールしても、別にインストールイメージのフォルダ内にある android-setup.exe(図9)を実行しても構いません。
インストールが終わったら Androidのエミュレータを起動し、これで準備は完了です。