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既存のRDBシステムに会員情報の名寄せ機能を追加する

泣き別れしたデータの統合
―ASP.NETでの実装方法

既存のRDBシステムに会員情報の名寄せ機能を追加する 第2回

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VB.NET+SQL Serverでの実装例

 完成サンプルは、記事冒頭のリンクからダウンロードできます。解凍後、VWD2010を起動し[ファイル]-[Webサイトを開く]で開きます。動作は「Unify.aspx」を右クリックし、[ブラウザーで表示]のクリックで確認できます。

 前回(第1回)とほぼ同じです。追加部分をポイントのみ説明しますので、サンプルと合わせてご確認ください。また、VWD2010での具体的な操作については、ASP.NET関連書籍などを参考にしてください。

  • 手順1 用意するテーブル
  • 手順2 ビジネスオブジェクトの準備
  • 手順3 画面の定義
  • 手順4 ロジックの定義

用意するテーブル

 前回のMemberに以下のフィールドを追加します。

表4 Memberのテーブル定義(追加フィールドのみ)
項目 列名 データ型
状況 Status nvarchar(1)
名寄せ先ID UnifiedID int

ビジネスオブジェクトの準備

 [App_Code]配下の「unify.vb」にあり、前回とほぼ同じですが、Status列の追加に伴い、WHERE条件として、下記1行(生きているデータ)が追加になります。

リスト1 SQL命令の追加部分
strSql &= " AND Status='A' AND x.Status='A'"

画面の定義

 先述の表2のように、4つのViewコントロールを順に配置します。vwSearchはまったく同じで、他のViewでは以下のようにコントロールを配置します。

表5 「vwTarget」ビューのコントロール
コントロール種別 ID Text 備考
Label 任意 (対象会員選択) 画面種別の識別
GridView gvUnify (前回と同じ)
Button btnDirect 項目選択指示画面へ vwDirect画面へ進む
Button btnBackSearch 検索条件設定画面へ戻る (前回と同じ)
表6 「vwDirect」ビューのコントロール
コントロール種別 ID Text 目的
Label 任意 (項目選択指示) 画面種別の識別
PlaceHolder phDirect 選択指示表の配置場所
Button btnVerify 選択指示確認画面へ vwVerify画面へ進む
Button btnBackTarget 対象会員選択画面へ戻る vwTarget画面へ戻る
表7 「vwVerify」ビューのコントロール
コントロール種別 ID Text 目的
Label 任意 (選択指示確認) 画面種別の識別
PlaceHolder phVerify 指示確認表の配置場所
Button btnUnify 名寄せ処理を実行する 名寄せ処理の実行
Button btnBackDirect 項目選択指示画面へ戻る vwDirect画面へ戻る

 以下のような画面ができれば完成です。

図8 画面定義イメージ
図8 画面定義イメージ

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まとめ

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 遠藤 存(エンドウ アリ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

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