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Web APIで楽々Androidアプリ

Androidで作るお天気アプリと、JSONの基本

Web APIで楽々Androidアプリ(3)

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天気情報を取得する

 これで、緯度経度から都道府県コードが取得できましたので、今度は、前回説明した天気情報を取得しましょう。実は、この都道府県コードをそのまま使えば、該当の都道府県の天気情報を取得することができます。

 天気情報を取得するクラスは、先ほどとは異なり、少し泥臭い実装が必要です。

ParseDrk7jpweather.javaの一部
@Override
public void loadJson(String str) {

    // JSON文字列以外を削除(1)
    str = str.replace("drk7jpweather.callback(", "");
    str = str.replace(");", "");

    // JsonNodeオブジェクトに読み込む
    JsonNode root = getJsonNode(str);
    if (root != null){
 
        // XML版のリンク情報を取得
        String link = root.path("link").asText();
        // 大阪府と香川県以外(2)
        if ( (link.indexOf("27.xml") == -1 ) &&
                                         (link.indexOf("37.xml") == -1 ) ) { 

            // 都道府県名
            this.content = root.path("pref").path("id").asText() + "\n\n";

            JsonNode area = root.path("pref").path("area");

            // 細分単位で取得する(3)
            String date = "";
            Iterator<String> infoNodeFields = area.fieldNames();
            while (infoNodeFields.hasNext()) {
                String infoNodeField = infoNodeFields.next();

                JsonNode area2 = area.path(infoNodeField);

                // 当日の天気予報、概況、日付(4)
                this.content += infoNodeField + "\n" +
                    area2.path("info").path(0).path("weather").asText() + "\n" +
                    area2.path("info").path(0).
                                path("weather_detail").asText() + "\n\n";
                    date = area2.path("info").path(0).path("date").asText();
                }
                this.content = date + "\n" + this.content;
            }
        }
        ~後略~

 まず、ツリーオブジェクトの構築の前に、JSONデータを加工しています(1)。天気情報のJSONデータには、JavaScript用のコードが含まれており、このままでは解析エラーとなってしまうため、不要な文字列を削除しましょう。

 次に、コメント(2)では、大阪府と香川県、それ以外で処理を分けています。これは、この2つの地域とそれ以外では、JSONデータの構造が異なっているためです。

 多くの都道府県では、その都道府県のなかでさらに地域が細分されています。例えば東京都の場合は、東京都以下に、東京地方、伊豆諸島南部、伊豆諸島北部、小笠原諸島に分かれています(データは一部省略しています)。

{
  "link": "http://www.drk7.jp/weather/xml/13.xml",
  "pref": {
    "area": {
      "東京地方": {
        "info": [
          {
            "rainfallchance": {
            },
            "weather": "晴れ時々くもり",
            "date": "2013/07/06",
            "weather_detail": "南の風 23区西部 では 南の風 強く 晴れ 時々 くもり"
          }
      }
      "伊豆諸島南部": {
      },
      "伊豆諸島北部": {
      },
      "小笠原諸島": {
      }
    },
    "id": "東京都"
  }
}

 コメント(3)以下では、東京地方、伊豆諸島南部といったフィールド名を、いったんfieldNamesメソッドで取得し、その後にwhileループでそれぞれの配下のデータを取得しています。

 pathメソッドの引数に数値を指定しているところがあります(4)。これは、ノードが配列になっている場合の指定で、引数を添え字と見なして、データを参照します。引数0であれば、配列の最初の値ということになります。

 なお、大阪府と香川県は細分されておらず(1つの地域のみ)、次のような構造となっています。

{
  "pref": {
    "area": {
      "info": [
      ],
      "id": "大阪府"
    },
    "id": "大阪府"
  }
}

 そのため、天気情報の取得もシンプルなコードで済みます。

ParseDrk7jpweather.javaの一部
JsonNode area = root.path("pref").path("area");

// 都道府県名
this.content = area.path("id").asText() + "\n";

// 当日の日付、天気予報、概況
this.content += area.path("info").path(0).path("date").asText() + "\n\n" +
                area.path("info").path(0).path("weather").asText() + "\n" +
                area.path("info").path(0).path("weather_detail").asText() + "\n";

 この場合の画面は、次のような表示になります。

大阪府の表示
大阪府の表示

最後に

 今回は、お天気アプリで利用した全画面のテンプレートと、JSON文字列の解析について解説しました。次回は、残りの処理であるGPSの値の取得、Web APIアクセスを複数行う、といったところを説明します。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 高江 賢(タカエ ケン)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/7352 2013/09/10 14:00

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