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5分でわかるActiveReports帳票

5分でわかるActiveReports帳票(2013年度版)-動的なレポート

ActiveReports for .NET 7.0Jで作るサンプル帳票(5)

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XML形式のレポート(RPXファイル)

 ActiveReportsのレポートは、XML形式のファイルとして定義することも可能です。この形式のファイルは、デフォルトの拡張子が「.rpx」なので、「RPXファイル」とも言われます。

RPXファイルの追加
RPXファイルの追加

 この形式の場合、.vbファイルや.csファイルのコードを直接使用することはできません。この形式でコードによる処理を実装したい場合には、「スクリプト」を使用します。

 スクリプトは、レポート編集画面のスクリプトタブから記述することができます。また、レポート全体のプロパティのScriptLanguageプロパティで、VBかC#のどちらの言語で記述するか選択できます。

スクリプトタブ
スクリプトタブ
スクリプトの編集画面
スクリプトの編集画面

 スクリプトを使用する場合も、.vbや.csのコードファイルを使用する場合と同様に、イベントの内部に処理を記述します。

 なお、スクリプトの記述方法は、.vbや.csファイルと基本的に同様であり、インテリセンスなども表示されますが、レポート全体のプロパティにアクセスするためには、「Me」や「this」ではなく識別子「rpt」を使う必要があるなど、いくつかの注意点があります。これについては製品ヘルプの[概念]-[セクションレポートの概念]-[スクリプト]を参照してください。

 RPXファイルをViewerコントロールに表示するコードは、以下のようになります。

Visual Basic .NET
Dim rpt As New GrapeCity.ActiveReports.SectionReport
rpt = New GrapeCity.ActiveReports.SectionReport
Dim xtr As New System.Xml.XmlTextReader(RPXファイルのパス)
rpt.LoadLayout(xtr)
rpt.Run()
Me.Viewer1.Document = rpt.Document
C#
GrapeCity.ActiveReports.SectionReport rpt = new GrapeCity.ActiveReports.SectionReport();
// コードを実行する前に、report.rpxをプロジェクトのbin\debugフォルダに配置します。
System.Xml.XmlTextReader xtr = new System.Xml.XmlTextReader(RPXファイルのパス);
rpt.LoadLayout(xtr);
xtr.Close();
rpt.Run();
viewer1.Document = rpt.Document;

まとめ

 セクションレポートでは、コードやスクリプトを使用することで、さまざまな処理を実装することができ、複雑なレイアウトを実現できます。

 次回はページレポートのMatrixの使い方について説明します。

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この記事の著者

グレープシティ株式会社 ActiveReportsチーム(グレープシティカブシキガイシャ アクティブレポートチーム)

 宮城県仙台市に本社を構えるグレープシティでは、日本の業務に適したシステムをより早く開発するためのソフトウェアを提供しています。エンドユーザーの利用しやすさ、幅広いユーザー環境への対応、そして何よりプログラマの作業を軽減することを一番に目指しています。 ActiveReportsは、帳票開発に必要なあらゆる機能を備えた当社を代表するコンポーネントの1つ。1998年の発売以来、日本だけでなく全世界で多数の帳票開発者に使用されています。製品開発は同チームが中心になり、「日本仕様」の厳しい要望を実現することを目指しています。...

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