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今さら聞けない! Amazon Web Servicesによるクラウド超入門

Amazon Web Servicesのロードバランサで負荷分散するWebサーバを構築しよう

今さら聞けない! Amazon Web Servicesによるクラウド超入門 第3回

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ELBによる負荷分散システムを構築

 2つのEC2インスタンスを作成できたので、今度は2つのEC2インスタンスをロードバランスさせ、負荷分散システムにしてみましょう。

 AWSではロードバランサで負荷分散を行うサービスをElastic Load Balancer(ELB)が提供しています。ここでは、次のシステム構成図のような基盤を構築します。

負荷分散のインフラ構成
AMIの作成

 まず、作成した2台のEC2インスタンス[http-node1]と[http-node2]を両方とも起動します。

 ロードバランサであるELBを設定するには、AWS Webマネジメントコンソールの[Load Balancers]をクリックし、[Create Load Balancer]をクリックします。

ELBの作成
ELBの作成

 ロードバランサの名前[Load Balancer name]は[http-ELB]とします。ロードバランサのネットワークがDefault VPCになっていることを確認し、ポートを次のように設定します。

ELBのネットワーク設定
ELBのネットワーク設定

 次に、ロードバランサで行うヘルスチェックの設定をします。設定項目の意味は次のとおりです。

ヘルスチェックの設定項目
設定項目 説明
Ping Protocol ヘルスチェックを行うプロトコル。HTTP/TCP/HTTPS/SSLを選択できる。
Ping Port ヘルスチェックを行うポート番号を指定。
Ping Path どのファイルに対してヘルスチェックを行うかを設定。
Response Timeout ヘルスチェックからの応答を受信したときの処理待ち時間。設定した時間を過ぎた場合は処理を中断。
Health Check Interval ヘルスチェックを行う間隔
Unhealthy Threshold インスタンスが「異常」という判断するまでに行うヘルスチェックの回数。たまたまタイミングが悪く、応答を返せなかったということもあるため、何回か連続して応答がなかったらインスタンスの異常と判断する。
Healthy Threshold インスタンスが「正常」という判断するまでに実施するヘルスチェックの回数。
ELBのヘルスチェック設定
ELBのヘルスチェック設定

 今回はデフォルトのままで[Continue]ボタンをクリックします。

 続いて、ロードバランサのセキュリティグループを設定します。ここでは、新しくセキュリティグループ作成するため、[Create a new security group]を選択します。[Security group name]を[ELB-SecGP]として、HTTP(ポート80)を許可するよう、次のようにルールを設定します。

ELBのセキュリティ設定
ELBのセキュリティ設定

 最後に、負荷分散を行う対象のEC2インスタンスを選択します。作成した[http-node1]と[http-node2]の2台で負荷分散させたいので、この2台を選択します。確認画面が表示されるので、http-node1とhttp-node2が含まれていることを確認して[create]ボタンをクリックします。

 以上で、ロードバランサの設定は完了です。

次のページ
ELBの状況を確認

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 阿佐 志保(アサ シホ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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