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軽くて使いやすい仮想化技術 「Docker」の仕組みと
エンタープライズ開発における4つの活用事例


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【修正:2014/7/24】「Dockerの使いやすさ」節を「Dockerの優れたポータビリティ」節として修正しました。

Dockerの優れたポータビリティ

 実際にチームや会社で技術を導入していく際に、使いやすさは一つの重要なポイントです。使いやすさには、いくつか観点がありますが、「シンプルな使い方を提供しているか」「様々な用途に対応できるか」「追加開発なく実現したいことが実現できるか」などは、技術検証の際にも話題に上がってきます。

 とりわけ、仮想化技術を活用する際にはイメージ配布などを頻繁に行うため、その「持ち運びの利便性」が重要になってきます。Dockerはイメージの持ち運びに対して、次のような利便性(ポータビリティ)を備えています。

みんなで使える

 Dockerは、registryという概念を持っており、そこでイメージの保管や共有が可能です。開発者がGitで行っているように、インフラ担当者はDockerのイメージをpush/pullすることができます。

 誰でもアクセスできる範囲でイメージを公開したい場合は、DockerHubというパブリックなregistryを利用できます。

 一方で、会社の中でイメージを共有するなど、アクセスを特定の権限を持つ人間に限定したい場合は、自分でprivate registryを立て、その中で共有することができます。

みんなで使える
みんなで使える(出典:Docker Blog「ANNOUNCING DOCKER HUB AND OFFICIAL REPOSITORIES」)

 

どこでも使える

 Dockerは、Linuxカーネルを使っている環境の上であればどこでも動作するため、プラットフォームを意識することなく利用できます。

 例えば、AWSのイメージをGoogleのクラウドに移動させる機能などは、各クラウドベンダーでは実装されていませんが、Dockerでイメージのやり取りをすることによって、異なるプラットフォーム間でイメージを共有できます。

 また、物理サーバー上でイメージを共有し、実行することもできるため、物理での検証環境をクラウドに持っていったり、逆にクラウド上のイメージを社内の物理サーバーやローカルPCに落としてくることが可能です。

どこでも使える
どこでも使える(出典:Docker Blog「ANNOUNCING DOCKER HUB AND OFFICIAL REPOSITORIES」)

 

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Dockerを支える技術①「コンテナ仮想化」

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遠藤 博樹(エンドウヒロキ)

株式会社ワークスアプリケーションズ Advanced Technology&Engineering Div.所属。製品や社内システムに対するインフラ研究を担当し、製品のクラウド化や開発用システムの分散化など製品の品質向上や開発者の生産性の向上を目的に、インフラからの視点で新しい技術を社内に取...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

秋吉 真衣(アキヨシマイ)

株式会社ワークスアプリケーションズ Advanced Technology&Engineering Div.所属。クラウド運用研究グループにて自社の新サービスである「CCMS」の開発・導入支援を担当。クラウド上での自社製品の運用の汎用化・自動化を進める中で、自動化ツールの開発や周辺技術の調査・検証な...

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