国産スマートグラスはどこが盛り上がる?
Google Glassの盛り上がりに始まり、今年はJINSが「JINS MEME」を発表するなど、メガネ型デバイスが盛り上がる昨今。CEATECでもメガネ型デバイスを発表するブースが多く見られました。
今回No.1の注目度? 「Toshiba Glass」
今回のCEATECで一番の話題は、なんといっても東芝製のメガネ型デバイス「Toshiba Glass」ではないでしょうか。多くの来場者が列をなして体験しました。
Toshiba Glassのデモでは、料理をする、工場で作業をする、自転車に乗る、といった日常の一コマの映像に合わせ、Toshiba Glassに、料理や作業手順、自転車の走行速度などといった情報が表示されます。Toshiba Glassを実際に使っている様子を体感できます。
Toshiba Glassはアプリケーションとセットでの提供予定で、開発者向けにSDKなどの配布は予定していないとのことですがですが、日本の大手電機メーカーが参入することで一気に認知が高まりそうです。
Androidを搭載し、アプリ開発や公開も可能な「MOVERIO」
エプソンでは、メガネ型デバイス「MOVERIO」を展示。OSはAndroidを搭載し、メガネをかけると目の前にAndroidの画面が広がります。
目の前にAndroidの画面があるので、動画を再生すると迫力があります。家でくつろいでいるときの映画鑑賞などによさそうです。
また、公式サイトから開発者向けのSDKのダウンロードも可能で、作ったアプリは「MOVERIO Apps Market」を通じて公開できます。メガネで有名な福井県の鯖江市と共同でARアプリコンテストを実施したこともあり、2015年には日本Androidの会と共同でハッカソンを予定しているとのことで、今後、新しい使い方が生まれてきそうですね。
Webアプリ開発の技術でスマートグラスのアプリが作れる!
コニカミノルタでは、ホログラムの特性を活かしたメガネ型デバイス「ウェアラブルコミュニケーター(WCc)」を展示。広い画角と高いシースルー性(投影した映像の後ろが透けて見えること)が特徴です。
体験したデモは、WebRTCを利用しリアルタイムに作業指示が出せるというもの。「矢印の方向を向いてください」と言われた瞬間、メガネに左矢印が映りました。タブレット端末上で描いた矢印がリアルタイムに共有されているようです。
このデバイス向けのアプリは、HTML5、JavaScript、CSSなどのオープンな規格で開発できるそうです。専用の開発プラットフォームである「Quinque UX」も用意されています。
この「Quinque UX」は、まずはパートナー企業を対象に提供予定ですが、盛り上がってきたら一般向けにも門戸を広げていきたいとのこと。身近な技術でスマートグラスのアプリが作れるようになるなんて、なんだかワクワクしてきますね。