SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Scott Guthrie氏 Blog翻訳

Azure:新Marketplace、ネットワークの改善、新バッチサービス、オートメーションサービスなど

連載:ScottGu's Blog翻訳

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ネットワーク:非常に多くの新機能と機能改善

 今回のAzureアップデートでは、Azureネットワークスタックに対して数多くの新機能が含まれています。北ヨーロッパ地域ではこれらの新しいネットワーク機能をすぐに使用することができ、それ以外の世界すべての地域では2014年11月にサポートされます。新しいネットワーク機能は以下のとおりです。

ネットワークセキュリティグループ

 ネットワークセキュリティグループを作成し、仮想マシンまたはサブネット内の仮想マシングループへインバウンド、およびアウトバウンドトラフィックのアクセス制御ルールを定義できるようになりました。セキュリティグループとルールは、VMのライフサイクルとは無関係に管理および更新できます。

マルチNICサポート

 VM上で複数の仮想ネットワークインタフェース(NIC)を作成し、管理できるようになりました。マルチNICサポートは、Azureに展開されるほとんどのネットワーク仮想アプライアンスに対する基本要件です。Azure内で有効になったこのサポートにより、よりリッチなネットワーク仮想アプライアンスが使用できるようになります。

強制トンネリング

 検査や監査のためのSite-to-Site VPNトンネル経由の、オンプレミスネットワークを介したクラウドアプリケーションで発生した、すべてのインターネットバウンドトラフィックを、リダイレクトまたは”強制”できるようになりました。これは、エンタープライズグレードのアプリケーションには重要なセキュリティ機能です。

ExpressRoute機能強化

 複数のAzureサブスクリプションに渡るシングルExpressRoute接続を共有できるようになりました。その上、Azureにあるシングル仮想ネットワークは複数のExpressRoute回路にリンクできるようになったため、よりリッチなバックアップや障害回復シナリオが可能になります。

新しいVPNゲートウェイサイズ

 成長しているハイブリッド接続スループットニーズやクロスプレミスサイト数に対応するため、より高性能なAzure VPNゲートウェイを公開させて頂くことになりました。これにより、より多くのトンネルを持つより高速なExpressRoute、およびSite-to-Site VPNゲートウェイが可能になります。

VNetゲートウェイとExpressRouteの操作および監査ログ

 仮想ネットワークゲートウェイとExpressRoute回路の操作ログが確認できるようになりました。Azureポータルでは、呼び出したすべてのAPIやゲートウェイへの定期更新などで行った重要なインフラの変更についての操作ログや情報を表示します。

高度な仮想ネットワークゲートウェイポリシー

 仮想ネットワーク間のトンネルに対する暗号化制御機能を有効にしました。3DES、AES128、AES256、Null暗号化から選択でき、IPsec/IKEゲートウェイにPerfect Forward Secrecy(PFS)を有効にすることも可能になりました。

送信元IPアフィニティ

 Azureロードバランサは、送信元IPアフィニティ(セッションアフィニティまたはクライアントIPアフィニティとも呼ばれる)と呼ばれる新しい配信モードをサポートするようになりました。これで、2つのタプル(送信元IP、宛先IP)または3つのタプル(送信元IP、宛先IP、プロトコル)の配信モードに基づいて、トラフィックのロードバランシングが可能です。

Traffic Managerのネストポリシー

 トラフィック管理に対してネストポリシーが作成できるようになりました。これにより、より大規模で複雑な展開ニーズをサポートする強力なロードバランシングやフェイルオーバーのスキームを作成する時に大きな柔軟性を持つことができます。

内部ロードバランサ、仮想マシンのリザーブおよびインスタンスIPアドレスを管理するポータルサポート

 内部ロードバランサおよび仮想マシンのリザーブおよびインスタンスIPアドレスの作成や設定を管理するのに、Azureプレビューポータルを使用できるようになりました。

次のページ
オートメーション:Azureオートメーションサービスの一般公開

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Scott Guthrie氏 Blog翻訳連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト Chica(チカ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Scott Guthrie(Scott Guthrie)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/8256 2014/11/07 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング