Atomを日本語に対応させよう(1)
さて、Atomを起動し、適当な日本語の文章を入れてみたのが次の図です。
また、「Ctrl+Shift+M」でマークダウンのプレビュー表示が可能です。
デフォルトで問題のある点として、下記の項目がありますので、これから改善していきます。
- 空白、改行などが可視化されておらず、分かりづらい
- フォントが見づらい
- ウィンドウ右端での折り返しが出来ていない
- マークダウンプレビューのフォントがおかしい
1~2は「設定」(Settings)で、3は「パッケージ」(Packages)で、4はパッケージのソースを編集することで対策可能です。
設定
設定画面は、[file]→[Settings](ショートカット「Ctrl+,」)で開くことができます。
ここで主に触るところは「Font Family」「Font Size」「Scroll Sensitivityの下の6つのチェックボックス」です。
フォントの設定
まずフォントの設定をします。「Font Family」にお好みのフォントを設定してください。フォントは、MigMixフォントの等幅フォント「MigMix 1M」(※5)を使うと、半角英数字2文字=全角文字1文字になるので、英数字や約物の半角と全角を見分けたり(※6)、1行の文字数が固定の原稿を作業するのに便利です。
「Font Size」もお好みのフォントサイズを指定して下さい。デフォルトでは16です。フォントを「MigMix 1M」に、フォントサイズを18に変更したものが次の図です。だいぶ見やすくなりました。
注
※5 「MigMix 1M」は「MigMixフォント : M+とIPAの合成フォント」からダウンロードできます。
※6 CodeZineでは、英数字は原則半角、()や/や!などの約物は原則全角(ソースコード中は除く)に揃えるようにしています。
その他の設定
その他の設定で、説明が必要なものを表としてまとめてみます。
項目 | 説明 |
---|---|
Show Indent Guide | 1タブごとに「|」記号を入れます |
Show Invisibles | 改行やタブ、半角スペースなどを表示します |
Show Line Numbers | 行番号を表示します |
Soft Tabs | ソフトタブ(スペースを複数行入れることでタブの代わりとすること)を有効とします |
Soft Wrap | 文字をウィンドウの幅で折り返します |
Soft Wrap At Preferred Length | 設定の項目にある「Preferred Length」で決めた文字数で折り返します |
筆者の場合は、タブと半角スペースを分けたいので「Soft Tabs」のみチェックボックスを外し、それ以外はチェックをつけています。
編集作業において地味に重要なのは「Show Invisibles」。原稿に変な空白があってもすぐわかるようにだとか、「!」「?」の後は原則スペースを入れる慣習になっているため、入っているか入っていないかを一目でわかるようになど、細かい作業において欠かせない機能です。次の図では、「Show Invisibles」をオンにすることで、タブは「》」、半角スペースは「・」、全角スペースは「 」(ブランク)、さらに改行を示す記号が表示されるようになりました。
「Soft Wrap」は日本語には対応していないため、チェックを入れても折り返しが反映されていませんが、次の項目で説明する「パッケージ」を入れることで対処します。