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インフラ構成管理ツールを使いこなす!コードではじめるサーバ構築

コンテナ仮想化ツールDockerをつかったコードによるWebアプリケーション実行環境の構築

インフラ構成管理ツールを使いこなす! コードではじめるサーバ構築 第6回


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Dockerイメージを作る

 それではこれまで作成したDokerfileをもとにして、コンテナのもとになるDockerイメージ作成します。

Dockerイメージの作成

 DockerfileからDockerイメージを作成するには、docker buildコマンドを使います。docker buildの書式は次のとおりです。

リスト11 docker buildコマンドの書式
docker build -t [イメージ名]:[タグ名] [Dockerfileの場所]

 たとえば、カレントディレクトリにおいてあるDockerfileからapacheというイメージを作成するときは次のようになります。なお、タグ名に1.0というバージョンをつけておきます。

リスト12 docker buildコマンドの例
sudo docker build -t apache:1.0 .

 これを実行すると、Dockerfileからapacheという名前のDockerイメージが出来上がります。初回はDockerリポジトリからベースとなるイメージをダウンロードする処理がありますので時間がかかりますが、Dockerfileの内容が順次実行されているのがわかります。

リスト13 docker buildコマンドの実行例
$ docker build -t apache:1.0 .
Sending build context to Docker daemon 3.584 kB
Sending build context to Docker daemon
Step 0 : FROM centos:centos6
centos:centos6: The image you are pulling has been verified
~中略~
Step 7 : CMD /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND
 ---> Running in 4352e6f9150b
 ---> 2343f592dab7
Removing intermediate container 4352e6f9150b
Successfully built 2343f592dab7

Dockerイメージの確認

 出来上がったDockerイメージを確認するには、docker imagesコマンドを使います。docker imagesコマンドを実行すると、次のような結果が出力されます。

リスト14 docker imagesコマンドの実行例
$ docker images
REPOSITORY          TAG                 IMAGE ID            CREATED             VIRTUAL SIZE
apache              1.0                 2343f592dab7        4 minutes ago       369.8 MB
centos              centos6             25c5298b1a36        3 weeks ago         215.8 MB

 Dokerイメージは前回の記事でご紹介したように、イメージを差分で管理しています。また、Dockerイメージには、イメージごとにIMAGE IDが割り当てられます。実行例をみると、centos:centos6というイメージ(IMAGE ID: 25c5298b1a36)とapache:1.0というイメージ(IMAGE ID: 2343f592dab7)の2つが生成されています。

Dockerイメージの削除

 Dockerイメージを削除するには、docker rmiコマンドを使います。docker rmiコマンドの引数に削除したいイメージのIMAGE IDを指定します。たとえば、IMAGE IDが123456789abcのイメージを削除するときは次のようになります。

リスト16 docker rmiコマンドの実行例
$ docker rmi 123456789abc

 なお、IMAGE IDはイメージを一意に指定できればよいので、すべての桁を指定しなくても、先頭の3桁程度でかまいません。

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Dockerコンテナを実行する

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 阿佐 志保(アサ シホ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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