Dockerイメージを作る
それではこれまで作成したDokerfileをもとにして、コンテナのもとになるDockerイメージ作成します。
Dockerイメージの作成
DockerfileからDockerイメージを作成するには、docker buildコマンドを使います。docker buildの書式は次のとおりです。
docker build -t [イメージ名]:[タグ名] [Dockerfileの場所]
たとえば、カレントディレクトリにおいてあるDockerfileからapacheというイメージを作成するときは次のようになります。なお、タグ名に1.0というバージョンをつけておきます。
sudo docker build -t apache:1.0 .
これを実行すると、Dockerfileからapacheという名前のDockerイメージが出来上がります。初回はDockerリポジトリからベースとなるイメージをダウンロードする処理がありますので時間がかかりますが、Dockerfileの内容が順次実行されているのがわかります。
$ docker build -t apache:1.0 . Sending build context to Docker daemon 3.584 kB Sending build context to Docker daemon Step 0 : FROM centos:centos6 centos:centos6: The image you are pulling has been verified ~中略~ Step 7 : CMD /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND ---> Running in 4352e6f9150b ---> 2343f592dab7 Removing intermediate container 4352e6f9150b Successfully built 2343f592dab7
Dockerイメージの確認
出来上がったDockerイメージを確認するには、docker imagesコマンドを使います。docker imagesコマンドを実行すると、次のような結果が出力されます。
$ docker images REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED VIRTUAL SIZE apache 1.0 2343f592dab7 4 minutes ago 369.8 MB centos centos6 25c5298b1a36 3 weeks ago 215.8 MB
Dokerイメージは前回の記事でご紹介したように、イメージを差分で管理しています。また、Dockerイメージには、イメージごとにIMAGE IDが割り当てられます。実行例をみると、centos:centos6というイメージ(IMAGE ID: 25c5298b1a36)とapache:1.0というイメージ(IMAGE ID: 2343f592dab7)の2つが生成されています。
Dockerイメージの削除
Dockerイメージを削除するには、docker rmiコマンドを使います。docker rmiコマンドの引数に削除したいイメージのIMAGE IDを指定します。たとえば、IMAGE IDが123456789abcのイメージを削除するときは次のようになります。
$ docker rmi 123456789abc
なお、IMAGE IDはイメージを一意に指定できればよいので、すべての桁を指定しなくても、先頭の3桁程度でかまいません。