テーブルにデータをロードする
次に、CSVファイルから一括でデータをロードしてみます。
まず、下記のようなデータでCSVファイルを作成しておきます。1行目にprojectテーブルの列名、2行目以降をその列のデータで構成します。必須でない項目は空でも構いません。
APEXに戻り、上段の「SQL Workshop」プルダウンメニューから「Utilities > Data Workshop」を選択します。
データロードにはいくつかの方法がありますが、今回はCSVファイルを想定しているため、「Text Data」を選択します。
データロードのウィザードが始まります。ロード先として既存のテーブル[Existing Table」を選択し、ロードデータとしてファイル「Upload file (comma separated or tab delimited)」を選択して「Next]ボタンをクリックします。
ロード先のテーブルを選択します。Table Ownerはデフォルトで選択されているままとし、Table Nameで先ほど作成した「PROJECT」を選択します。
「File」に、あらかじめ作成しておいたCSVファイルを選択します。また、CSVファイルの文字コード(エンコーディング形式)を「File Character Set」で選択し、[Next]ボタンをクリックします。
CSVファイルのヘッダー(1行目)が列名と一致すれば、正しくデータが各フィールドにマッピングされているはずです。もし正しくなければファイルを修正するか、「Load Data - Column Mapping」画面の「Column Names」で直してください。最後に[Load Data]をクリックすれば完了です。
ロード結果は次のように表示されます。「Failed」列を見て、失敗したデータがなかったかどうか確認しておくとよいでしょう。
Object Browserでprojectテーブルを表示し、データがロードされているかどうか確認してみてください。成功していれば、次のように2行追加されているはずです。
まとめ
本稿では、Oracle Database Cloudの中でも最もシンプルで使いやすいスキーマサービスの環境を作成するとともに、APEXという管理・開発ツールを使った基本的な操作を説明しました。
スキーマサービスはOracleデータベース固有の知識を必要とせず、Oracleデータベースを触ったことがないユーザーでもアプリケーション開発に使えます。環境はインスタントに立ち上げることができて、開発ツールも多機能。また、Oracleデータベースと全く同じエンジンを使い、開発元であるOracle自身が運用していることで高い性能や信頼性なども期待できます。
中小規模のアプリケーションのプラットフォーム選びにおいて、これまでの考え方を変える選択肢になるのではないかと、筆者は考えています。