LEDを光らせる
これまでで開発の準備が整いました。いよいよコードを実行して、LEDを光らせてみましょう。
コードの作成
最初に、今回のコード用にフォルダを作成して、初期化コマンドを実行します。
> mkdir tessel-led > cd tessel-led > t2 init INFO Initializing new Tessel project for JavaScript... INFO Created package.json. INFO Created .tesselinclude. INFO Wrote "Hello World" to index.js
初期化コマンドでは、次の3つのファイルが作成されます。
- package.json:プロジェクトのマニフェストファイル
- .tesselinclude:コードと一緒に書き込みたいファイルの指定
- index.js:サンプルコード
サンプルとして作成されるindex.jsファイルが、Hello World的なもので、LEDを光らせるコードになっています。
// モジュールの読み込み var tessel = require('tessel'); //(1) // 起動時に点灯 tessel.led[2].on(); //(2) // 点滅 setInterval(function () { tessel.led[2].toggle(); //(3) tessel.led[3].toggle(); }, 100); console.log("I'm blinking! (Press CTRL + C to stop)");
Tessel 2のハードウェアを制御するためのモジュールが用意されていますので、コードの(1)のrequire文でモジュールを読み込んでいます。(2)、(3)のように、tessel.ledが、LEDを制御するオブジェクトの配列になっていて、順番に、赤、オレンジ、緑、青のLEDに対応しています。したがって、このコードは、緑のLEDを点灯させて、次に緑、青のLEDをを点滅させます。
コードの実行
次に、このコードを、実際にTessel 2に書き込んで実行してみましょう。
> t2 run index.js INFO Looking for your Tessel... INFO Connected to Tessel-WINGS. INFO Building project. INFO Writing project to RAM on Tessel-WINGS (3.072 kB)... INFO Deployed. INFO Running index.js... I'm blinking! (Press CTRL + C to stop)
次のようにLEDが点滅するはずです。
動画では、次のような感じになります。
点滅動作は、CTRL+Cで停止します。このようにrunコマンドでは、一時的に(RAM領域に)書き込んで実行する形になります。
コードを独立してずっと実行させたい場合は、pushコマンドを使い、Flashメモリに書き込みます。Flashメモリに書き込んだコードは電源OFF後も保存され、電源ONと同時に自動で起動されます。
> t2 push index.js INFO Looking for your Tessel... INFO Connected to Tessel-WINGS. INFO Building project. INFO Writing project to Flash on Tessel-WINGS (3.072 kB)... INFO Deployed. INFO Your Tessel may now be untethered. INFO The application will run whenever Tessel boots up. INFO To remove this application, use "t2 erase". INFO Running index.js... > t2 erase INFO Looking for your Tessel... INFO Connected to Tessel-WINGS. INFO Erasing files from Flash... INFO Files erased.
Flashメモリをクリアするには、eraseコマンドを使います。これで、実行しているコードは削除されます。
まとめ
今回は、開発環境の構築とLチカまでを紹介しました。次回は、気候モジュールによる、気温、湿度の測定など、センサーモジュールを使った計測を紹介する予定です。