LEDを点滅させる「Lチカ」プログラムを作ってみよう
Pythonを使ってサンプルプログラムを動かしてみましょう。
作業の前に以下のコマンドでRaspbianをシャットダウンさせた後、microUSBの電源を抜きます。安全に配線をしていきましょう。
$ sudo shutdown -h now
配線図
配線図のように配線をします。GPIOピンは24番を使用します。このとき、配線を間違えないように注意しながら作業をしましょう。
配線が終わったら、Raspberry Pi Zero Wの電源を入れます。
サンプルプログラム
Pythonでプログラムを作る前に、以下のようにコマンドを実行してLEDがどのように制御され、点灯するのか確認をしていきましょう。
まず、GPIO24ピンを使うことを宣言します。echoコマンドで仮想ファイルの/sys/class/gpio/export
に使用するGPIO番号が書き込まれます。
$ echo 24 > /sys/class/gpio/export
GPIO24ピンを出力モード(OUT)に設定します。
$ echo out > /sys/class/gpio/gpio24/direction
GPIO24ピンの値を1(High)にすると、LEDが点灯します。
$ echo 1 > /sys/class/gpio/gpio24/value
GPIO24ピンの値を0(Low)にすると、LEDが消灯します。
$ echo 0 > /sys/class/gpio/gpio24/value
GPIO24ピンを開放します。
$ echo 24 > /sys/class/gpio/unexport
Pythonプログラム
実際にPythonを使ってプログラムを書いてみましょう。以下のコマンドでエディター「nano」を起動します。
$ nano led_blink.py
#!/usr/bin/env python import RPi.GPIO as GPIO import time GPIO.setmode(GPIO.BCM) GPIO.setup(24, GPIO.OUT) GPIO.output(24, GPIO.HIGH) time.sleep(2) GPIO.output(24, GPIO.LOW) GPIO.cleanup()
[Ctrl+O]で保存し、[Ctrl+X]でnanoエディターを終了します。
実際に作ったLチカプログラムを実行してみましょう(sudoコマンドで実行します)。
$ sudo python led_blink.py
今回は以上になります。次回はRaspberry Pi Zero Wでセンサーを使ってみましょう。