K5 Playgroundを始めてみよう
K5 Playgroundは、Webブラウザから操作します。Google ChromeまたはFirefoxの利用を推奨しています。
手軽にアプリ開発をスタートしよう
最初にK5 Playgroundのサイトにアクセスし、「無料ではじめる」ボタンをクリックします。
「GET STARTED」または右上の「APPS」をクリックすると、テンプレート一覧画面が表示されます。
現在提供されているテンプレートは次の7種類です。テンプレートは今後も追加・改良されます。
テンプレート名 | 用途 |
---|---|
Simple Search |
一覧・詳細形式のアプリ 例)ショッピングアプリ、メディアアプリ、ポータルサイト |
Form Search | 検索起点のアプリ 例)チケット検索、旅行サイト |
Chart | グラフアプリ 例)SNSメッセージの統計 |
Chat | チャットやメッセージングアプリ 例)チャットボット、カスタマーサポート |
Dashboard | 管理画面やダッシュボード 例)統計アプリ |
Map | 地図形式アプリ 例)気象情報アプリ |
Web Camera | 端末のカメラを使うアプリ 例)機械学習の登録画面、画像認識、ゲーム |
フロントエンドやバックエンドを直感的に編集できる、アプリ開発画面
テンプレート右上の「CREATE NEW APP」をクリックすると、アプリ開発をスタートできます。新規にアプリを作成すると、アプリの開発画面が表示されます。
左メニュー
各種操作を行うためのメニューです。次のような項目があります。
①「DOWNLOAD」:作成したアプリをダウンロードできます。
②「App Info」:アプリ情報画面を表示します。
※アプリ情報画面:アプリの名前や詳細情報を変更できます。ここで編集した内容は、
ダウンロードしたファイルの名前やREADME等に反映されます。
③「WebAPIs」:WebAPI編集画面を表示します。
※WebAPI編集画面:バックエンドのWebAPIの新規追加や変更ができます。
④「Theme」:ドロップダウンリストで、フロントエンドの色やフォントを一括して変更できます。
⑤「Contents」:フロントエンド編集画面とバックエンド編集画面を表示します。
以降では、主な画面を説明します。
フロントエンド編集画面
フロントエンドをカスタマイズするための画面です。UI部品の右上にある緑色のボタンをクリックすると、UI部品をカスタマイズできます。さらに左メニューのThemeで色やフォントを変更すると、色やフォントを一括して変更できます。
バックエンド編集画面
バックエンドを開発するための画面です。中央ペインにはWebAPIが呼ばれた時の処理のフローが表示されています。フローは初期状態では「データベースからデータを取得してフロントエンドに返す」「モックデータを作成してフロントエンドに返す」といったシンプルなものが多いです。
次に右ペインを見てみましょう。右ペインにはAPIロジックが多数陳列されています。このAPIロジックは、ペインにドラッグ&ドロップできます。
中央ペインの処理の流れは、ドラッグ&ドロップによってAPIロジックを追加・順序交換したり、×ボタンによってAPIロジックを削除したりといった方法で、自由にカスタマイズできます。追加したAPIロジックのコードをカスタマイズしたい時は、直接クリックまたはEDITボタンで開くダイアログの中で編集できます。
APIロジックの編集を具体例で説明します。例えば一覧・詳細形式の「Simple Search」テンプレートでTwitterの検索結果をフロントエンドに表示させたい場合、デフォルトのMongoDBのAPIロジックを削除して、Twitter検索のAPIロジックをドラッグ&ドロップします。
また別の例として、投稿機能を持つアプリで「利用者の投稿をDBに保存する」処理があって、これに「禁止ワードを検出したらSlackに通知する」という機能を追加したい場合を考えてみます。この例の場合、DB保存処理の前もしくは後に、Slack通知のAPIロジックを追加します。前に追加すれば「禁止ワードを検出したらSlackに通知して、非表示フラグをつけてDBに保存する」といった処理にもできます。
このようにAPIロジックをうまく工夫して目的の処理を作りましょう。バックエンドの処理を作るためのAPIロジックは現在、次のような約80種類を用意していますが、今後も継続的に追加・改良する予定です。
カテゴリ | APIロジックの概要 |
---|---|
Authentication | 認証認可サービスを利用する。 例)Auth0 |
Custom | 汎用的に使用可能なAPIロジック。 例)Fujitsu Empty logic |
Database | 各種データベースへのアクセスを可能にする。 例)MongoDB、Firebase Realtime Databases、PostgreSQLなど |
Document Processing | テキスト解析を行う。 例)Google Cloud Natural Language |
Email/SMS | 電子メールやSMSを送信する。 例)Twilio |
Image Processing | 画像処理を行う。 例)Google Vision API |
Messaging | 各種メッセージングサービスを利用する。 例)Slack、Facebook、LINE |
News/Weather | ニュースや天気の情報を取得する。 例)Yahoo Weather API |
Payments | 支払い処理を行う。 例)PayPal |
Search | テキストや画像を検索する。 例)Google、Youtube、Wikipedia |
SNS | SNSのデータを活用する。 例)Twitter、Instagram、Flickr |
Storage | ストレージサービスを活用する。 例)Google Cloud Storage |
Automation | 様々なサービスの連携を自動化する。 例)IFTTT |
HTTP | 汎用的なHTTPリクエスト。 |
K5 | K5の共通的な機能を利用する。 例)K5のトークン取得など |
K5 Email | Emailを送信する。 例)テキストメール送信、HTMLメール送信 |
K5 IoT | K5 IoTの機能を利用する。 例)IoTストレージへのCRUDやActionの受信 |
K5 Zinrai | K5 Zinraiの機能を利用する。 例)自然言語解析 |
K5 Object Storage | K5 Object Storageを利用する。 例)データのCRUD |