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Oracle Code Tokyo レポート(AD)

エンタープライズにおける貴重なブロックチェーン開発ノウハウが集結する「Blockchain GIG」とは?

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 エンタープライズ領域でのブロックチェーン活用が進んでいる。その一方で、「どうやって使えばいいのか」「どんなところに気をつければいいのか」「どうやって始めればいいのか」など、悩みや不安を抱えているエンジニアも多い。そんなエンタープライズ領域でブロックチェーンの活用を検討しているエンジニアに向けた勉強会がオラクル主催で開催されている。それが「Blockchain GIG」だ。どんなイベントなのか、紹介しよう。

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エンタープライズでのブロックチェーン活用を広めたい

 日本オラクルが日本国内の開発者を対象に、最新技術動向やユースケース、トレンドに関するノウハウや技術情報を提供しているミートアップイベント「Oracle Code Night」。Oracle DatabaseやMySQLなどのデータベーステクノロジーはもちろん、クラウドネイティブ時代の開発者に向けにオープン・スタンダードな技術をテーマにした「Oracle Cloud Hangout Cafe(通称OCHaCafe:おちゃかふぇ)」などさまざまなテーマで、イベントが開催されている。そのラインナップの1つに、「Blockchain GIG」がある。

 「Blockchain GIGは、エンタープライズでのブロックチェーン活用を広めるためのイベントです」と同イベントを運営する日本オラクル 大橋雅人氏は語る。

日本オラクル クラウド事業戦略統括 ビジネス推進本部 担当シニアマネジャー 大橋雅人氏
日本オラクル クラウド事業戦略統括 ビジネス推進本部 担当シニアマネジャー 大橋雅人氏

 仮想通貨のコア技術として活用が始まったブロックチェーン。そのためこれまで活用しているのは新規ベンチャー系が多かった。だが、近年では大企業をはじめとするエンタープライズでの活用が拡がっている。だが、そこで課題になってきたのは「今まで、ブロックチェーンに関してエンタープライズシステムに携わるエンジニア向けの技術情報がとても少なかったことです」と大橋氏は話す。

 同社でブロックチェーンの技術的な面を担当する中村岳氏も「様々なイベントを通じて、パブリックのブロックチェーンコミュニティは盛り上がっていますが、エンタープライズ適用に関する情報についてはオンライン、オフラインともに足りていない状態です」と語る。

日本オラクル クラウド事業戦略統括 クラウドプラットフォームソリューション部 シニア ソリューション・エンジニア 中村岳氏
日本オラクル クラウド事業戦略統括 クラウドプラットフォームソリューション部 シニア ソリューション・エンジニア 中村岳氏

 どんな情報が足りてないのか。「エンタープライズ領域でブロックチェーンを実装する際に気をつけるポイントやプロジェクトの進め方などですね。実際に私たちも多くのお客さまとブロックチェーン活用の会話をする中で、情報が少なくお客様が困っている場面に多く直面します」(大橋氏)

「Blockchain GIG」の特徴

 とはいえ、なぜブロックチェーンのコミュニティを立ち上げたのか。それについて大橋氏は、「新しいデータマネジメントの形として、エンタープライズの企業のブロックチェーン活用の検討が増えてきている。そのような新たな動向に対し、IT業界全体でブロックチェーンという技術活用に関する知識を共有し、ブロックチェーンを活用した新たな価値創出にみんなで貢献したいという思いがある。」と説明する。

 Blockchain GIGの開催は今回で4回目だが、SIパートナーのみならず、最近では同イベントを立ち上げた狙い通り、エンタープライズ系企業の情報システム部門、新規事業部門の方の参加も増えている。また、Hyperledger Fabric、Quorum、Ethereum、Cordaと扱う範囲も広い。

 「この頃は実現上の課題をどうやって解決するかというリアルなユースケースも出てきており、それを参考にした取り組みも増えています。遠くないうちにブロックチェーン技術者の需要は拡大するでしょう。しかし、まだまだエンジニアの数は限られています。ですが、ブロックチェーン基板やツール、周辺環境などシステム的にも成熟してきており、ブロックチェーンに取り組むハードルは確実に下がっています。将来的には、既存のエンタープライズのシステムを担ってきたSIerやコンサルティング会社のエンジニアが、ブロックチェーンの実装や開発に取り組んで行くでしょう。これから取り組む方々がつまずかないように、支援していきたいです」(中村氏)

 Blockchain GIGでは毎回、テーマを決めてイベントを催している。第1回は実装した人たちの苦労を紹介。第2回はプロジェクトの進め方。第3回はブロックチェーンの流派の比較。そして第4回のテーマはエンタープライズ用途を目的として開発されたオープンソースのブロックチェーン基盤「Hyperledger Fabric」。同基盤を使ったプロジェクトフェーズでのノウハウTipsに関するセッションが展開された。

 しかもBlockchain GIGは登壇者の豪華さも特徴とも言える。今回であれば、日本IBMとNTTデータ、日本オラクルといった業界のエキスパート達の話が聞ける。「テーマを決めることと、そのテーマを話せる登壇者を見つけることが一番、大変なところです。テーマについては参加者にアンケートを実施、募っています」(大橋氏)

 同イベントの特徴はそれだけではない。最後のセッションは登壇者全員によるパネルディスカッションを用意。リアルタイムアンケートシステムに寄せられた参加者からの質問に、登壇者がインタラクティブに答えるという時間が設けられている。「参加者が聞きたいことがちゃんと聞くことができるイベントとなっているはず」と大橋氏は語る。

 またセッションで使用した資料については「公開を前提としている。その資料を使って後日勉強できるようになっているのも当イベントの特徴です」と中村氏。

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Blockchain GIGのスタート:参加者の3分の2がFabric経験者

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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