ビジュアルの素材を準備する
さて、実際にビジュアルを作っていく過程を簡単に紹介していきましょう。まずは素材を集めるところから。
テクニカルライティングで多用するビジュアルとしては、画面キャプチャーや写真、図やアイコンなどがあります。
画面キャプチャーや写真
作り方の説明は、とくに要らないでしょう。ただし保存するとき、選択できるなら可逆圧縮(ロスレス圧縮)方式のフォーマットにしておきましょう。「.png」形式などです。非可逆圧縮の「.jpg」形式はできれば避けたいところです。
図
プログラミング関係では、クラス図やフローチャートといった図が必要になります。私(=筆者)は、だいたいPowerPointで描いています。ExcelやWordなどで描いてしまう猛者もいるようです。
機械や建築などの方面では、CADがないと描くのは大変です。使い慣れたCADアプリを持っていない場合は、とりえあず無料のCADを探して試してみてください。2D/3Dとも、商利用可能なフリーソフトがあります。
作成した図は、画像ファイルとして書き出しておきます。アプリによってはPowerPointのように画像ファイル出力機能を持っていることがあります(次の画像)。そういった機能がない場合は、印刷プレビュー表示などにして画面キャプチャーします。
アイコンやイラスト
まずはフリーで使える素材を探しましょう。例えばPowerPoint 2019には、アイコンと3Dモデルのライブラリーが付属しています(次の画像)。インターネットで探すときは、商利用可能なライセンスかどうかを忘れずに確かめてください。
自分でイラストを描きたいなら、線画やコミックを描くためのアプリを用意しましょう。Adobe Illustratorが有名ですが、もっと安いものやフリーで使えるものもあります。私はMediBang Paintというアプリを使っています(次の画像)。