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最先端テクノロジーに対応した高速・軽量なJavaScript UIライブラリ「Wijmo」の活用(AD)

「Wijmo(ウィジモ)」とElectron、Reactを組み合わせて、Web技術でデスクトップアプリをつくろう

ECMAScript 5に準拠した高速・軽量なJavaScript UIライブラリ「Wijmo 5」の活用 第16回

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Wijmoを組み込む

 ここまでで、Electron+React+TypeScriptが動くようになっていますが、まだWijmoが組み込まれていません。

 Wijmoを組み込むのはとても簡単です。まずElectronを止めて、パッケージをインストールしましょう。

npm i @grapecity/wijmo.react.all

 npmパッケージを追加するだけです。追加が完了したら再度Electronを起動しましょう。

Wijmoの直線ゲージを使ってみる

 Wijmoのゲージウィジェットの中でも直線でゲージを表示するLinearGaugeを使ってみましょう。

// src/App.tsx
import React from "react";
import "@grapecity/wijmo.styles/wijmo.css"; //(1)

import * as wjGauge from "@grapecity/wijmo.react.gauge"; //(2)

function App() {
  const [gauge, setGauge] = React.useState(30); //(3)
  return (
    <div>
      <h1>Wijmo + React + Electron</h1>
      <wjGauge.LinearGauge //(4)
        className="wijmo-control" //(5)
        isReadOnly={false} //(6)
        value={gauge} //(7)
        valueChanged={(ev: any) => setGauge(ev.value)} //(8)
      />
      ゲージの値: {gauge} {/*(9)*/}
    </div>
  );
}

export default App;
Wijmo+React+Electron
Wijmo+React+Electron

 (1)ではWijmoを使う上で必要となるCSSを読み込んでいます。この行を消してみるとゲージのようにCSS必須のコンポーネントではまともに表示できないことを確認できます。

 (2)ではWijmoのゲージウィジェットをまとめてインポートしています。

 (3)は、React16.8から追加されたReactHooksという仕組みを使って、関数コンポーネントにステートを追加しています。以前のクラス型コンポーネントでは、this.stateでステートを保持していましたが、ReactHooksではステートを持つということをフック関数により宣言するようになりました。これにより、クラス型コンポーネントよりも圧倒的に短いコードでコンポーネントを記述できます。このuseStateの戻り値は2要素固定の配列(タプルといいます)で、タプルの1つ目の要素が値を格納した変数で、2つ目の要素が値を変更するセッター関数です。

 (4)ではwjGauge.LinearGaugeというReactコンポーネントを使っています。

 (5)のclassNameプロパティは、CSSのためにクラス名としてwijmo-controlを指定しています。

 (6)のisReadOnlyプロパティは、「読み取り専用かどうか?」をtruefalseで設定します。falseの場合、ゲージをクリックするとvalueChangedイベントが発生して値を更新できます。trueの場合は、ゲージをクリックしても何も起こりません。単にゲージで情報を表示したいだけの場合にはtrueを指定するとよいでしょう。

 (7)は、ゲージの数値を0~100で指定します。レンジ外の数値を指定してもエラーにはなりませんが、NaNを指定するとエラーになるので注意しましょう。文字などを指定してもエラーになるので<input type="text">などで値を取り出す場合にはNumber.parseIntなどを活用して数字以外を渡さないように注意してください。

 (8)は、isReadOnlyfalseのときに、ゲージをクリックしたときのイベントハンドラです。(ev: any) => setGauge(ev.value)は、TypeScriptのany型を指定した引数evを持つアロー関数です。valueChangedイベントでは、ev.valueで値(0~100の数値)を取り出すことができます。

 (9)の{gauge}はReactのJSXで値をそのまま表示するための記法です。

前編まとめ

 本記事では、グレープシティのJavaScriptライブラリ「Wijmo」を、Electron+React+TypeScriptと組み合わせて利用する方法を説明しました。

 Wijmoのパーツを活用したデスクトップアプリケーションを作成できます。

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この記事の著者

erukiti(エルキチ)

 TypeScrip+React(とくに React Hooks)をこよなく愛するウェブエンジニア。技術書典に東京ラビットハウスという個人サークルで参加して、JavaScriptなどの技術同人誌を出している。大体いつも締め切りに追い立てられている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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