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現場で起きた「カイゼン」とは?『カイゼン・ジャーニー』『チーム・ジャーニー』LT大会レポート

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2020/12/18 11:00

目次

4. ナカミチカズシ(中道一志)さん 「現状に絶望していたけど、ちょっとずつカイゼンを進め、歯車が回りだしたという話」

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 JBUG Hiroshimaを主催している中道さん。冒頭で「一歩踏み出す勇気を届けられたら幸せ」と意気込みを語ってくれました。

トラックナンバー1が轢かれる

 「会社を変えよう、と決意した。ここは僕がいるべきところではない。」など『カイゼン・ジャーニー』からの引用を多分に盛り込んだLT資料からもわかるとおり、中道さんは『カイゼン・ジャーニー』の物語に深く共感していました。

 現場で「トラックナンバー1」であったPMが出社できなくなってしまった、という切実な状況を救ったのはドラッカー風エクササイズに星取表、「われわれはなぜここにいるのか(インセプションデッキの1つ目の質問)。奇しくも、モリタケさんも推奨していた「三種の神器」がここでも紹介されていました。

 PMがいなくなってしまう、という絶望してもおかしくない状況で行動し、光を見出した点はリアル・カイゼンジャーニーともいうべき物語でした。

5. カメダタケヒロさん 「ファイブフィンガーLOVE改めゆびLOVE」

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ウラットさんは過去の自分自身

 「『カイゼン・ジャーニー』を読んで何度も涙が出た。その涙がカイゼンする原動力となった」そう語るカメダさんが特に共感した登場人物が「ウラットさん」。

 自分で自分を追い込んでしまうウラットさんの姿が、過去に体を壊してしまった自分自身に重なったということでした。

 「真面目で不器用で無理してしまうような人はきっとたくさんいる」というカメダさんの一言が印象的でした。

コロナ襲来の逆境と向き合う

 とあるプロジェクトで開発リーダーとなったカメダさんは、なんとなく「ぐったり」している現場と出会います。そこで勝手にファイブフィンガーを実施したところ、好評。現場の状態も見える化されていきました。

 しかし、そこでコロナが襲来。「リモートだとファイブフィンガーがやりづらい」という、多くの現場が遭遇したであろう課題にカメダさんたちも遭遇します。しかし、カメダさんの現場では、なんと簡単にファイブフィンガーを実施するためにWebアプリを開発してしまいました。

上司に直談判

 Webアプリをつくったカメダさんは上司に「やりたい」といい、そこから導入して3か月ほど経過しました。ほぼ毎日やっており、

  • 雑談の敷居が下がった
  • 困っている→サポートするが増えた

 といった良い変化が現場で生まれていました。

 また、上司からもうまくいってる感、困ってる感を感知しやすくなったのでフォローすべき人がわかりやすくなったと好評だったとのことです。

 「ウラットさん、これからもお元気で。

 ぼくもみんなも、ここにいるみなさまも、どうかお元気で」

 そうカメダさんが語りかけ、このLTは幕を閉じました。

6. カトウツバサ(加藤翼)さん 「違和感 それはカイゼンのチャンス」

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 カイゼンジャーニーLT最後は加藤さん。

異動、そして違和感

 4月に異動した加藤さんの異動先では、「チームのハンドブック」が用意されていました。そのハンドブックを読んだ加藤さんは、スクラム「っぽい」やり方なんだな、と理解し、実際にチームの内側へ飛び込んでいきました。

 しかし、いざ参加してみると

  • 朝会が報告会になっている
  • カンバンは自分のタスクだけみている
  • ストーリーポイントが存在しない
  • ふりかえりがない

 といった状況で、加藤さんは違和感を覚えたようです。

 その違和感を放置せずチームに働きかけるところは、まさに越境者。

 加藤さんはふりかえりをやることを提案し、すんなりと受け入れてもらえました。この「すんなり受け入れてもらえた」というのも行動したからこそわかることで、あらためて行動することの重要性を痛感します。

ふりかえりのシフトをチェンジする

 KPTAという手法を用いて振り返ったところ、予想通りプロブレムばかりでてきたとのこと。しかし、いつも話さない人からプロブレムが出てくる、課題感を共有できた、といった好材料を得ることもできました。

 より根本的な課題にたどりつくため加藤さんが試したのは、Mad Sad Gladで感情を洗い出し、 5つのなぜで掘り下げるという方法。

 このふりかえりでわかったのは、「票が集まる感情の原因は関連がある」ということ。これがわかったため根本原因を特定でき、具体的な対策を計画できました。また、普段見えづらい感情を共有することにも一役買いました。

その課題は、みんな感じているかもしれない

 「チームが動き出した。違和感を感じたらうごいてみる。うごいたら意外とうごける。みんな、課題は感じていたのかもしれない」加藤さんは、そのような違和感から始まる気づきを共有し、LTを終えました。


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連載:『カイゼン・ジャーニー』『チーム・ジャーニー』トークイベント

著者プロフィール

  • 小田中 育生(オダナカ イクオ)

     開発(Develop)を愛する人たちの集まり、DevLOVEによく出没する人。  所属する企業においては、研究開発のディレクションとエンジニアがいきいきと働けるDX(Developer eXperience)を重視した風土づくりという両輪を回し続けている。  近年はアジャイル開発に助けられてい...

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