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Excelで消耗するのはもうやめよう! ソフトウェアのテスト管理は「TestRail」でもっとサクサク簡単に

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テスト結果のまとめ、再テストフェーズの不便な点

 テスト結果の集計や報告を行うとき、「Excelでは主に管理者の方にとっての不便な点がある」と中田氏は指摘する。

Excelの不便な点:テストの集計や進捗状況の確認

 例えば、複数人のテスト担当者が入力したテスト結果などの情報をまとめて集計しなければならない。また、テストの進捗状況を把握したいと思っても、Excelは見ただけで現在の進捗状況がすぐには分からないため、入力済のセルでフィルターするなどの作業が必要となり「リアルタイムの状況を把握するのが難しい」と中田氏は話す。そのためテストのリカバリーが遅れ、プロジェクト全体の遅れにつながることも珍しくないという。

Excelの不便な点:再テストの実施

 例えば対象のソフトウェアに変更が加えられ、再テストを実施する必要があるとする。Excelでは、再テスト用のファイルを別途準備する必要があることに加え、直近のテスト結果がすぐ把握できるようなデータを残しておくなどの工夫が必要となる。

TestRailを用いたテスト結果のまとめ、再テスト

 TestRailであれば、レポート作成のテンプレートが複数用意されており、ステータスごとの件数や不具合件数などを自分で集計することなく、簡単に作成できる。また、実施済/未実施のテスト件数やステータスの割合を示す円グラフがテスト一覧と同じ画面に表示されているため、工夫しなくてもリアルタイムに進捗状況を把握することができる。

テストの進捗状況がリアルタイムに把握できる
テストの進捗状況がリアルタイムに把握できる

 テストの再実施についてもTestRailであれば、再実施ボタン1つで、すぐに同じ条件のテストランを作成することが可能だ。前回、失敗したものだけを選択して再テストすることも容易だ。さらに過去のテスト結果を含めたレポートを作成し、前回と今回のテスト結果を簡単に比較することもできる。

再実施ボタンを押せばすぐに同じ条件のテストランが作成でき、前回失敗したものだけに絞り込むことなども可能
再実施ボタンを押せばすぐに同じ条件のテストランが作成でき、前回失敗したものだけに絞り込むことなども可能

最後に

 ここまで見てきたように、ソフトウェアテストを実施する様々な場面で、Excelでは当たり前となっていた手間がかかる作業も、実はTestRailを用いることで効率化できる。TestRailはユーザビリティが高く、誰にでも直感的に使いやすいツールだ。「使えば良さが分かるのでまずは試してほしい」と小西氏は語る。

テスト活動 Excel TestRail
テストの準備
テストケースと結果記録用のファイルを分けると、それぞれが関連のない独立したファイルとなる。
テストケースとテストラン(結果記録)画面が分かれているが内部的に関連情報を持っている。
列にフィルターをかけてテスト対象を絞り込む。
条件に基づいてテストケースをピックアップしてテストランの作成ができる。
テストの実施 画面ショットやファイルなどのエビデンスは管理に工夫が必要。 ドラッグ&ドロップで添付や画面ショットの文中埋め込みが可能。
過去の結果を参照する場合は、ファイルを個別に開く。 テストごとに過去の結果がすぐに確認できる。
不具合を発見すると登録が必要。手動で管理番号などを記録しておく。
課題管理ツールと連携してその場で不具合登録ができる。
テスト中にテストケースを修正した場合は手動でマージが必要になる。
テスト中にテストケースを修正するとリアルタイムに実施中のテストにも修正が反映される。※過去にクローズ済のテストには反映されない。
進捗状況を把握するにはフィルターなどを使って件数を集計する。
実施/未実施の件数は何もしなくもて表示される。OK/NGの件数や割合もグラフで表示される。
テスト結果の
まとめ
情報を集計するなどして自分でまとめる。
レポート作成用のテンプレートがあり、必要な情報を取捨選択して作成が可能。
再テスト 再テスト用のファイルを用意する。
ボタン一つですぐに再テスト用のテストランを作成でき、前回の結果ステータスごとの取捨選択が可能。
直近の結果との差異がすぐに把握できるような項目を作成するなどの工夫が必要。

 TestRailを導入したお客様からは、「テストケースをいつ、誰が、どのように変更したかということもワンクリックでわかるので便利」「操作権限をつけることもできたので、誤ってファイルを削除されることもなくなった」「Redmineのチケット番号とテストケースを手動で関連付けすることもなくなり、作業が効率化された」「エビデンスを添付できるので、かなり作業が省力された」など、「導入効果を実感している声がたくさん届いている」と小西氏は言う。

TestRailのクラウド版が正式リリース

 テクマトリックスではTestRailは2019年6月よりオンプレミス版を提供してきた。TestRailを導入したいと思っていても、サーバの管理をするのは手間がかかるので、二の足を踏んでいた方もいるだろう。そんな方に朗報がある。テクマトリックスではTestRailのクラウド版を4月1日より正式リリースする予定だ。それに先立ち、2月1日よりプレオープンとしてクラウド版の提供が開始されている。

 「2021年3月31日まで、無償で利用できる評価版を提供しているので、ぜひこの機会に触ってほしいです。また無償のハンズオンセミナーも開催しています。ぜひ体験して、その良さを実感してください」(小西氏)

 Excelでのテスト管理に限界を感じている方、もっと効率化したいと考えている方は、TestRailを試してみてはいかがだろう。

TestRailの情報はこちら

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

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