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ASP.NET Core Blazorチュートリアル

ASP.NET CoreでホストされたBlazorアプリを公開する

ASP.NET Core Blazorチュートリアル 第5回

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Blazorアプリの公開

 作成したBlazorアプリは、Viaul Studio上から実行するだけでなく、もちろん単体のアプリとして実行することができます。また、ローカル環境はもちろん、クラウドなどの外部環境のWebサーバーにアプリを配置(公開)し、それをブラウザで実行することもできます。

 この連載3回目までのBlazor単体のアプリでは、一般的なWebサーバーであれば、どのような環境でも配置でき、ブラウザで実行が可能です。一方今回のようなASP.NET Coreでホストされたアプリの場合は、当然ながらASP.NET Coreのランタイムがインストールされているサーバー環境が必要となります。また、ASP.NET Coreで動作するAPI部分も、ローカルではなくサーバー上で実行されることになります。

プロジェクトの発行(フォルダー)

 アプリを公開するには、Viaul Studioの「発行」という機能を利用します。ソリューションエクスプローラーでプロジェクトを選び、右クリックで表示されるメニューから[発行]を選択します。ASP.NET Coreでホストされたプロジェクトでは、〜.Serverプロジェクトのみ選択します。それだけで、〜.Clientプロジェクトもいっしょに発行されます。

ターゲットの設定
ターゲットの設定

 発行する先は、Microsoft Azureや、Docker、フォルダーなどが選択できます。今回はまず、ローカルフォルダーに発行してみます。表示された「公開」ダイアログで、[フォルダー]項目を選択して[次へ]をクリックします。次に、出力先の設定をすると準備は完了です。

 次に表示される画面の右上にある[発行]ボタンを押すと、実際にファイルが書き出されます。なお、今回のアプリでは、CSVファイルとXSLTファイルをプロジェクトに追加しています。これらのファイルも出力されるように、2つのファイルのプロパティの詳細設定で、「出力ディレクトリにコピー」の設定を「常にコピーする」または「新しい場合にコピーする」に変更しておきます。

アプリの実行

 Widnowsのローカル環境であれば、発行処理の出力先に作成された、~.Server.exeというファイルを実行するだけです。これでASP.NET Coreに組み込まれたWebサーバーが起動します。

 外部サーバーの場合も基本的には同様です。サーバーがLinux環境なら、発行されたフォルダー(プロジェクトのbin\Release\net5.0\publish\など)をまるごとサーバーにアップロードし、dotnetコマンドで、そのフォルダー内の~.Server.dllファイルを指定するだけです。

Microsoft Azureへの公開

 Viaul Studioから、アプリを直接Microsoft Azureに配置することもできます。次に、Azure Web Appsにデプロイしてみます。

 先ほどの、メニューから「公開」を選択して表示された公開のダイアログで、ターゲットにAzureを選び、次に特定のターゲットとして、Azure App Service(Windows)を選択します。

特定のターゲットの設定
特定のターゲットの設定

 そして、Azure App Serviceの既存のインスタンスを選択するか、新規作成して設定します。

Azure App Serviceの指定
Azure App Serviceの指定

 その後、「発行」のボタンをクリックすれば、Azure App Serviceに作成されます。

Visual Studioでの発行
Visual Studioでの発行

最後に

 ASP.NET Core Blazorチュートリアルの連載、いかがでしたでしょうか。今回を持って、連載は、いったん終了となります。このチュートリアル記事が皆様のアプリ開発の一助となれば幸いです。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 高江 賢(タカエ ケン)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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